うららかびより

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2018年3月6日(生後167日):久々に会えた息子

インフルエンザは順調に回復し、3月5日から外出できるようになった。早速魂子を保育園に連れて行ったのだが、それだけでふらふらになってしまった。そして帰宅後は、布団に倒れ込んで昼まで寝た。思った以上に体力が落ちていることに驚いた。全く食べられずに、OS-1だけで過ごした日もあったからなあ…。立ち上がるだけでふらふらする。何とか食料品の買い物には行ったが、結局この日はピーくんに会いに行くことが出来なかった。

翌日3月6日。いよいよピーくんに会えると思うと、昨晩はなかなか眠れなかった。遠足症候群というやつか。家族なのに、産まれたときからずっと離れている私達。いつかこの距離が、なくなってしまえばいい。

病室に着くと、10日ぶりに会った息子は穏やかな表情で出迎えてくれた。相変わらず呼吸器や酸素が必要で、元気が有り余っているというわけではないが、急変することなく待ち続けてくれていただけでも充分頑張り賞だ。前回注入時のミルクが消化しきれておらず、胃残が多くあったのが注入時に分かったのは心配だったが、このあたりは素人が考えても答えは出ないので、主治医の判断に任せる。この時は結局、胃残を差し引きした分だけ注入することになった。小さな体に負担をかけないのが一番だが、大きくなって丈夫な体になって欲しいという願いもあり、悩ましい。

この他に親が出来ることといえば、猫可愛がりと沐浴くらいのものだ。たくさん話し掛けて、頭や手足を撫で、赤ちゃん絵本の読み聞かせと人形であやした。音楽をかけると、ゆったりと落ち着いた顔をする。ちゃんと聞こえているようだ。今は殆ど一方通行のコミュニケーションのみだが、ピーくんの心に少しでも届いていますように。単調な入院生活の、わずかな気分転換にでもなっていますように。

楽しい時間はあっという間に過ぎていく。帰る前に、ピーくんの大好きなお風呂に連れて行った。少し前までは湯を満たしたプラスチック製のベビーバスをワゴンでベッドに横付けし、入浴させていた。ところが身長が伸びて狭く感じられるようになってきたので、NICU内にある沐浴室備え付けの大きめの浴槽を使わせてもらうようになった。ベッドからは離れているので、ピーくんの鼻に酸素を流すカニューレを携帯用酸素ボンベにつなぎ替え、そのボンベを私が背負って連れて行く。ダイビング等未経験なので、初めてのときはボンベの重みをずしっと感じた。ボンベがらみ以外はだいたい同じなので私は慣れたが、ピーくんは支えのない体がプカプカ浮くのはまだ心細いらしく、沐浴の度に少し泣かせてしまう。入浴後はほっとした表情になり、ぐうぐう寝る。ちょっと大きくなったけど、お風呂の気持ちよさは変わらないこと、感じてくれたかな。

ぐうぐう気持ちよく寝る息子を見ると、親としての達成感をかんじる。しかし、帰宅した後のことを思うと…正直頭が痛い。インフルエンザにかかっていた間、確定申告に魂子の卒入準備など、あらゆる作業が止まってしまっていた。嫌だからって逃げるわけには行かないことばかりなので、なんとかしないとな。3月、まだまだがんばりどきは続く。