うららかびより

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「ガンバ大阪15年史」

激ヤバ名作。サカダイの優勝増刊とともに、一生手元においておきたい。最近のサカマガは特集のピントがずれててどうもダメだと敬遠してて、これもあんまり期待してなかったんですけど…なめてましたすみません。そうか、これに力を入れすぎて本誌がおろそかになってたのね(違う)。
私は30歳。ガンバの歴史は、15年。Jリーグ開幕直後からぼんやりと観出したから、その歴史のすべてじゃないにせよ、とても長い時間を私はガンバと過ごしてきた。私の人生の約半分のうちの、そのまた1/4くらいはここにある。
読んでいるうちに、いろいろなことが思い出されました。学生には高い新幹線代をひねり出して万博に行って、トホホな試合を見せられたときの脱力感も、どうしてもガンバが好きだと名乗るのが気が引けたあのときのことも。横浜国際の帰り道で「あいつら全員歩いて帰れ」とのろいの文句が頭でぐるぐるさせながら揺られた横浜線の記憶も、スタジアムで初めて泣きじゃくった2005年12月3日のことも。AOQLOの仲間と始めて合った日の事。優勝と、仲間以外にもうひとつ、とても大事なものと出会わせてくれたこと。ぼろぼろになりかけた意思をつなぎとめて、「まだガンバが優勝するところ見てないじゃないか」と踏みとどまっていたあの日のこと。
おっそろしいスイッチだ、この本は。いろいろな感情が呼び起こされて、涙と鼻水でべたべたになってもう一冊買わなきゃいけなくなるかもしれない。特に優勝した日のレポ。これを書いたライターの文章は、ウエットすぎて好きじゃなかったのに、今回は降参しました。選手名鑑に顔のあるみんなのこと、覚えてた。ルイジーニョやタイウソン、新井場に都築。アントネッティさんに、クゼさん、コンシリアさん。あの時はみんな、私の人生の一部だった。
ありがとう、ガンバ。
これからもよろしくね、ガンバ。
ずっとそばにいる。死が我々を分かつまで。