うららかびより

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ぽっかぽかのち、ボッコボコ

やられましたね。前日に三点差をひっくり返す大逆転勝利を果たした疲れが残っていたのか、広島先発・ルイスを打ち崩しきれず、打線もきっちりとつながらぬまま。9回裏、唯一の得点は新外国人ジェイジェイのバックスクリーンに届く一撃によるものでした。追いつかない程度の反撃…今までこのスタジアムでの悔しい負け試合でこんな風景を何回観たでしょう。はあ。つかジェイジェイ、来日数ヶ月にしてもうこの横浜の伝統芸を身につけつつあるとは、なんという…ムニャムニャ。
一番痛かったのは、2回、3回と合計5失点喫したこと。まずは2回表。4番栗原に初球をヒットに持ち込まれ、続くシーボルはライトフライ。続く6番緒方は四球で出塁。これで一死一塁二塁。次は捕手の石原。ここで確実にアウトを取って、ピンチの芽を摘みたかったところですが、レフト方向の深いところまで引っ張られてこれが2点タイムリーとなります。続く山崎とルイスはそれぞれゴロ、フライでやっつけましたが、打線がルイスの速球を殆ど捉えられない状況において、この2点はあまりにも重いものでした。
次に3回表。今季阪神から移籍してきた一番打者、赤松が暴れまわります。レフトオーバーのツーベースを放つと、続く梵の打席では、空振りの間に三盗に成功。続いて梵がライト方向へライナーを放つと、タッチアップで生還して3点目を挙げました。横浜が狙いはするものの出来ていない形の得点。重量打線ではないからこそ、狙っていく必要のある形。これを先にやられてしまったのは、本当に悔しいものでした。さすが、古巣阪神赤星憲広の後継者と目されていただけあります。見事な走力でした。これでバッテリーは、少ししゅんとしてしまったようです。アレックスと栗原に連続出塁され、シーボルを打ち取った後は、緒方の打席で相川が捕球しきれず、ボールが三塁線側にコロコロと転がる間に、ランナー二人は二塁、三塁へ。一気にピンチです。ここで緒方が、センターオーバーのタイムリーツーベースを放って0対5…。続く石原をサードゴロとし、ようやく長いイニングが終わりました。
実はこれ以降、工藤は6回、先頭打者だった緒方にレフトスタンドギリギリに突き刺さるソロホームランを浴びた以降は持ち直し、連打を浴びることなく7回でマウンドを降りたのです。本当に、この2イニングスだけは魔が差したみたいにコントロールを乱しましたね。ボールがグイグイ伸びてこなかったのと、あと、きわどいところでボールをとられて調子を落として行ったような印象です。昨年のシーズン立ち上がり、延々と打ち込まれて先発投手としての責務を果たせないままマウンドを降りていた頃と似ています。ただ、4回以降持ち直した辺りはさすがで、左のエースが不在の横浜先発陣においてはまだまだ働いてもらわねばならない存在です。ペナントの順位に関係ないところでよかったと。そうおもっておくしかないかなあと。
もちろん、2回の2失点の裏で、一点でも援護が出来れば少しは流れが変わった可能性があります。ところが、打席が一巡廻った時点で、きっちり捉えてヒットを打てたのは相川と金城だけ。二巡目以降は琢朗さんと小関が打ち出しましたが、また打てる人と打てない人がはっきりパックリ分かれてしまうことになりました。上位打線で得点が取れないということで、せっかくのチャンスを作ってもそこに打順が廻ってくるのが工藤さんでは…。それが実に7回までに3回。特に、6回。工藤さんもたいがい投げ込んでそろそろ交代しても差し支えなかろうというときに、二死一塁二塁で、工藤さんを変えずにバッターボックスに立たせた大矢監督に、聞けるものならぜひ理由をお聞きしたい。工藤さんのスタミナが現時点で何回もつのか見ておきたかった可能性もありますが、0対5と点差は開いていても、得点のチャンスをみすみす狭めるような選択をなさるのは、いかがなものか。9回裏に鈴木尚典さんと内川を連続して代打に出すくらいなら、もっと早くこの時点で手を打って一点でも返しておいて欲しかったです。オープン戦は、結果よりも内容が大事という向きもありましょうが、あの時点で長谷川を打ち崩して引き摺り下ろすチャンスだっただけに、残念な選択だったと思います。もう観ていて本当に悔しくて、正直、工藤さんが出てきた時点で気持ちが萎えました。最後まであきらめちゃいけないとは思うんですが、この采配に戦う姿勢は感じられなかったからです。いかん、いま思い出しても悔しさが…いいかげんしつこいですねえ。
そして村田で攻撃が終わることもまた、3回。これじゃあ、8安打打ったところで得点はできません。ダムドもびっくり、きもいくらいのマシンガン・エチケットで、打ちまくって帰りまくる、ノリノリなときの横浜*1とは、程遠いものでした。ルイスが降板して、2番手の長谷川がマウンドに上がってからはなんぼか打てるようになりましたが、振り返ってみれば1番の仁志さん、4番の村田、6番の吉村。打線のポイントとなる打順の選手が仕事できてませんでした。仁志さんは、先週のロッテ戦でも打てていなかったので、どうなんだろうなあ…昨シーズン、数年ぶりにフルで働いた疲労がまだ、残っているのかも知れません。パンチの利いた打撃で、突貫小僧みたいに出塁しまくる強気な仁志先輩、いつ戻ってくるんだろうと…後輩は心配しております。
良かった探しをしてみると…ジェイジェイのホームランのほかには、工藤さんに代わって8回にマウンドへ上がった入来祐作と、9回に投げた加藤武治がきっちり抑えてくれたことですね。入来は森笠をセカンドゴロ、石原をピッチャーゴロ、木村昇吾をファーストゴロにきっちり抑えました。10球も投げてませんでしたが、石原のゴロを処理するときにグラブではじいてちょっともたついたくらいで、安心してみていられました。川村さんもなかなか一軍に登録されず、木塚がここ数年フル稼働で疲労が心配される中、これからもきっちり働いてくれるとうれしいッス。加藤は、3月24日が30歳の誕生日なので、これが20代最後の登板。きっちり三者凡退で収めてくれましたよ。イイヨイイヨー。早く嫁さんもらえヨー。誕生日をどう過ごすのか気になるヨー。…まあ、顔だけならすでに30代に突……げふんげふん、す、素敵な30代を!
それから、移籍加入後初めてこの目で観た小関は、今日2安打。最初は5番で、ええーって思ったんですけど、守備も安定しているしやっぱ来てくれてよかったなと思います。ただ、分かっていても出囃子の「ジーパン刑事のテーマ」には、ついつい笑ってしまいます(笑)。
…とまあ、終わってみれば疲労感が大きく残り、当初は中華街で一服して帰ろうとおもっていたのをやめて、とっとと北関東まで戻ってきた次第です。ルイスを少しでも、打ち崩すことが出来ればなあ!このままじゃあペナントで当たっても、最初から舐められるじゃないですか。そりゃ昨日派手に勝ってますけど、でもやっぱり、目の前で負けられると悔しいですよ。3月28日以降は、こんなことがありませんように!今日はガツンとやられて危機感を高め、ついでにつき物を落とせたくらいに思っときます。個人的には、シウマイ弁当を堪能し、加藤の20代ラストピッチングを見届けるために行ったということで(笑)。久しぶりのハマスタは、懐かしくてワクワクする場所でしたしね。
次は、4月1日のホーム開幕戦・対ヤクルト戦に行く予定です。去年は途中で失速して、悔しい結末となりましたが、今年は最後まで熱い戦いを期待します。番長さんと寺原、そして工藤さん以外の先発ローテーションが読めないというか正直おっかねえ…信用できねえ…な状態ですし、中継ぎも抑えもパターンが作り上げられてなくて不安といえば不安ですが、でも冷めた野球だけはして欲しくない。一生懸命で、むちゃくちゃで、とんでもないポカをやると思えば、とんでもない大逆転をやらかして、脇が甘くて不器用で、とぼけた連中ばっかりで、それでも憎めなくて応援したくなる。それが、私にとっての横浜ベイスターズなんですよね…って、こう書くとすこし、どっかの青黒チームに似てますね。ま、いいか。
そゆわけで、今年も並行して追っかけていき、レポも書く予定です。ただ、私は野球系のブログをあまり読まないし、野球的な語彙や表現にもあまり明るくなく、完全に我流で行っているので、野球識者の人にとっては失笑ものの書き方をしてるんじゃないかと、ビクビクしています。気が小さいもんですからね。そんなふうに気を廻しつつ、ボチボチやらせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

追記(11:35)

「ジーパン刑事のテーマ」がわからないヤングは、この動画をご覧ください。BGMに使われております。

鈴木隆行、元気でやってるかー。

*1:まあめったに見られませんが…