うららかびより

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横浜ベイスターズ対広島東洋カープ(ちょこちょこと追記あり)

ども、横浜帰りです。詳しいことはあまりわかってませんが、ガンバが勝ってウキウキ気分です。こちらも9回裏、金城の劇的なサヨナラ2ランホームランで、4対3と勝利致しましたよ。5月3日までガンバはお預けで寂しいですが、空気読まずにレポートいきます。
初回に仁志さんと村田のホームラン2本で豪快に先制。しかし横浜先発・寺原隼人の制球がどうも定まりません。2回に嶋からソロホームランを浴びると、3回には1番松本に四球を与えると、続く東出はライト方向へ深々と差し込む二塁打。これで1死2、3塁とされます。そして3番森笠のショートゴロからのダブルプレイ、その間に三塁の松本が帰って同点。6回には5番栗原健太から、今日2本目のソロホームランを浴び、2対3とされてしまいました。この日は風が強かったこともあり、打球が風に流されて長打となることが多かったです。
今日の寺原は、立ち上がりから球が上擦りがちで、中盤までは初球でなかなかストライクが取れませんでした。ボールカウント3つまで、与えてしまうことが多かったんです。
初回からスピードガンで150km/hをマークし、2三振をとるなど、いきなりキラッと光るところを見せました。ただ、崩れ方が、あっけない。簡単にスコーンと、打球を運ばれます。特に3回はヒヤヒヤしました。4回以降は速球で押すだけでなく、スライダーなどの変化球で芯をはずしてゴロを打たせる機会が増え、楽になったと思います。心がおれて一気に崩れなかったのは、立派です。7回は先頭打者の天谷に四球を与えたものの、女房役の相川が2塁牽制によりアウトにしました。これで観ている側も気持ちが楽になりました。寺原も後続2人をシャットアウト。嫌な流れを切ります。しかし8回にはまた松本にヒットを許し、東出のバントと森笠のゴロで、しぶとくランナーを3塁まで進められたところで、木塚に交代。
昨日、倉にホームランを打たれてしまった木塚に、名誉挽回のチャンスです。2死三塁、バッターは4番、新井。ここで2点差とされると、逆転がますます厳しくなります。スタジアムに緊張が走りました。
結局木塚は、見事新井選手をゴロに打ち取りました。かっこよかったです!
一方、打線は2回以降フェルナンデスに手玉にとられます。彼の持ち球は、ナックルボール。100km/h前後の遅くぶれる変化球で、打者の勘や間合いをずらしていく、日本にはあまりいないタイプの投手です。最初は、普通の投球の中に織り交ぜてくるのかと思っていました。しかし…ふたを開けてみたらこれしか投げてこないんですやたらこのナックルを多投してくるんです*1。正直、遅すぎて…きもい!スピードガンコンテストに参加した、草野球をちょっとかじってるくらいの人と同じ球速なんですよ…これには参った。
おかげで打てる選手と打てない選手がはっきり別れてしまい、打線が繋がらなくなりました。仁志さんは二安打、吉村は三安打の猛打賞を記録した一方、琢朗さん、佐伯さん、古木は木枯らしが吹きすさぶ内容で、苦しんでいました。正直、8回に梅津とスイッチした時はほっとしましたね…。MLBには、日本以上に個性的な変化球主体の投手がいると聞いていましたが、その片鱗を見せつけられた気がしました。
また、2回には吉村が盗塁失敗、3回には1塁でリードを長くしすぎた仁志さんが、フェルナンデスに牽制でさされてアウトに成るなど、正直つまらないミスも。これから巨人、中日、阪神と厳しい試合が続きそうなので、こういうのはできるだけ無くしてほしいですね…。
で、8回。梅津のコントロールが乱れ、仁志さんに四球を与えたところから2死三塁とチャンスを広げますが、佐伯さんがゴロに倒れてしまいます。このイニングも、0点。9回表を抑えたとしても、裏には、切れ味鋭いフォークを武器とする広島のクローザー・永川が登板するはず。状況は一気に不利となりました。
9回表、マウンドに立ったのはクルーン。セーブの付かない状況で、敢えてこの防御率0点の守護神を送り込んだ監督。勝ちたいという気持ちが、例えようもなく大きいものであることがわかる采配です。
しかしクルーン、栗原を打ち取った後は嶋*2と天谷に連続ヒットを浴び、続く石原をライトフライ*3で二死としたところで…代打、前田智徳さん!広島の至宝であるこの天才打者を、一打逆転のチャンスで迎えてしまいました。しかし今年のクルーンは、大崩れしません。結果はファーストゴロ。9回裏に望みをつなげます。ここは千葉マリンか…!と錯覚するような劇場でしたが、きっちり零封したクルーンは立派でした。
打順は、我らが4番打者・村田修一から。マウンドには案の定永川が上がりました。
ところが意外なことに、永川の手元が怪しかったんです。村田はうまく四球を選んで出塁。代走に、足の速い藤田が入ります。続く打者は古木…と思ったら、小池正晃に代わりました。チーム一のバントの名手である小池、見事にスクイズを決めた!…と思ったら、永川の近くにボールが転がってしまい、二塁に向かった藤田がフォースアウト。小池は一塁セーフとなりましたが、得点圏内まで走者を進ませることはできませんでした。続く打者は6番センター、金城龍彦。かつて新人王と首位打者の二冠を獲得し、ベイスターズを長年支えてきた巧打者も、今シーズンは打率一割台と苦しんでいます。2試合スタメンをはずれた後、復帰した昨日はマルチヒットで勝利に貢献。しかし今日は無安打。
それでも、金城ならやってくれる。だって金城だから。そう思って打席を見守り、めいいっぱい応援歌をうたうしかありませんでした。
何球目だったでしょう。永川の投げた球を、金城のバットが捉えました。右方向に吹っ飛んだ白い弾丸は、この日吹き荒れていた強風などものともせず、グイグイと力強く伸びて…ライトスタンドの最上段*4に突き刺さりました。ホームラン!しかもランナー一人、小池が残っていましたから…2ラン!逆転サヨナラ!
小池のあとに、金城がゆうゆうと本塁へ帰ると、まちかまえていたチームメイトからもみくちゃにされて、手荒な歓迎を受けました。一塁側観客席は、大盛り上がりです。あれほど苦しんでいた金城が、目覚めた。木塚が、昨日の悔しさを晴らした。そして、今季二度目の連勝!いいことは、重なるものです。
ヒーローインタビューは、もちろん金城でした。興奮さめやらぬ面持ちながらも、いつもの口調で受け答えしていました。しかし途中で軽く目頭を抑え、こみ上げるものを堪える場面がありました。
観ている側もつらかったけれど、一番つらかったのは金城本人。感性で打つ打者ですから、考え込んでしまうと深みにはまります。開幕から2試合観ましたが、そういうふしがありました。これで、この胸のすくような一撃で、迷いが吹っ飛んでくれたらいいなと思います。
しんどい試合でしたが、いい結末になってよかった。こういう経験が、チームを鍛えます。月曜日の休みを挟んで巨人、中日ときつい相手が続きますが、頑張ってほしいです。

こぼれ話

  • 今日は内野指定席の観客のなかから先着順の抽選により、試合後ハマスタのフィールドでキャッチボールができる…はずだったのですが、外れてしまいましたorzやるきまんまんでグローブ持ってったのに…。次は当てるぞ。
  • 仁志さんや工藤さんの新しいグッズは続々できてますが、相川のはさっぱり増えません。まず本職で頑張らないといけないってことですね…。
  • 試合前、スーパーカートリオの懐かし映像が流れていました。お三方ともやっぱり早い。古木ももっと頭を使って、恵まれた足を生かしてくれれば…と思わずため息です。次は懐かし外国人シリーズを希望。

*1:仁志さんの談話によると、初回ホームランを打った時のボールは、ツーシームだったとか

*2:今年の横浜戦では、よく打っていますね

*3:古木、しっかり捕球

*4:テレビで見直してみたら、ライトスタンドの下のほうに入ってたので、訂正