うららかびより

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五月雨式感染からの起死回生

思えば2/26(月)。この時からいやな予感はしていた。前述通り、魂子がインフルエンザA型陽性と判明。数年前の4月にも季節はずれのインフルエンザにかかった魂子、その後看病に当たっていた私もがっつり罹患し、夫のみ無傷でピンピンしていた。あのつらい日々は繰り返すまい…そう思っていたのだが、結果はお察しの通りだ。

この日の夕方、私の体温は平熱35度台後半のところ、37.1度。微妙…。いやまさか…。しかしこれ以外にインフルらしい症状は出ず、普通に眠ることができた。ただ、マスク着用の上だったが、まだひとりで眠れない魂子と同じ部屋で寝た。これがよく無かったのかもしれない。

次の2/27(火)、午後3時を回ったあたりから体調が激変。突然に寒気と激しい頭痛、関節痛に襲われ、一度横になったら起きあがれなくなった。体温はこの時点で37.9度。またしても、私にしては高いけれど高熱と言うには微妙…。しかし体温を除けば、典型的なインフルエンザの諸症状がフィーバーしまくりではないか。やっちまった。下手に薬を飲むことも出来ず、ひたすら水分補給と熱さまシートで誤魔化しながら、無理やり寝た。

2/28(水)、夫が会社を休んで感染しないよう距離をおきながら魂子を観ていてくれることになったため、いつ行くの?今でしょ!とどーにかこーにか体を起こしてヘロヘロ歩いて、地元の内科へ。目下の症状と、子供が既にインフルA型と伝えるとまずは検査ということになった。そして結果はやっぱり、クロ。ギギギギギギ。処方する抗インフルエンザ薬は5日分の飲み薬タミフルか、一回の吸入で終わる薬イナビルのどちらかと問われ、病気でいつもよりめんどくさギアが入った私は後者を選んだのだった。「失敗したらやり直し効かないから、薬局で教えてもらってその場で吸ってね!」と、先生。その言葉は正しかった。熱で溶けた頭にはけっこう難しかった…そのぶん一発キメれば飲み忘れなしなので、万歳である。

その日は薬局でOS-1と、食欲がなくても比較的食べやすそうな焼き芋スティックというお菓子を買ってまっすぐ帰った。後に食べてみたところ、適度な甘味があってもちもちしててうまかった。咳、鼻水などの薬ももらっていたので、飲んだらほっとした。そして、その晩は熱が38.8度まで上がったけれど、それでもなんだかほっとした。自分の中で巻き起こる得体の知れない嵐に、ようやく名前が付いて正体がはっきりしたからだろう。たとえそれが、インフルエンザA型であろうとも。わかんないよりゃうんといい。

翌朝、嵐のようだった2月はいなくなり、3月になっていた。いよいよ年度最終月。まだ仕事をしていたら、とても忙しかったことだろう。魂子にとっては、保育園最後の月。夫に頼んで、最後の保育料を園に納めて貰ったときの感慨深さったらなかった。いよいよ、来月からは小学生なのだ。

月が変わると共に、私の中の嵐もおおかた静まったようで、寒気と熱は無くなった。少しばかりの頭痛や、ろくにものを食べられなかったための体力低下が起きたため、無理せず寝ることにした。昼ご飯は卵かけご飯とみかんを食べてひたすらダラダラ…この辺りは元々得意分野だ。問題ない。

しかし、夕方早退してきた夫の様子がただならぬものだった。体温は36度台ながらも、激しい頭痛と寒気、そして倦怠感があるという。ひょっとして、これはかなりの確率でアレではないか。もし現実なら、一家全滅、最悪の事態。とりあえず私が体調を崩しはじめた日と同様、熱さまシートと水分補給で落ち着かせて寝てもらったが、このタフガイ、なんと翌朝、すなわち今日起きたら症状がさっぱりとなくなりケロッとしていたのだった。念のため受診させてもインフル陰性、異常なし。出張疲れが出たものだろう、とのことだった…。冒頭で触れた数年前の4月と同じミラクルをまた起こしてしまったのだ。アカン、ポルナレフのあの台詞を思わずポロリしてしまいそうだ。確かに普段からほとんど風邪を引かないけど、どうやったらそんなにウィルスを寄せ付けない体に出来るのだろう。教えてほしいもんだ。しかし、私が日曜日までは自宅安静期間である以上、 今うつってないといってこれから先も大丈夫とは限らない。日曜日にピーくんの様子を見に行ってもらう必要もあるし、引き続き隔離をしっかりしていきたい。ひとまずほっとした。一人でも家族の健康を守れたのだから、いいことだ。

ちなみに魂子はというと、昨日あたりから元気を持て余しており、ほぼ通常営業だ。夜に熱が上がらなければ、明日より晴れて外出解禁となる。

気がついたら自分が一番の病人になっていた。それでもあともう少し、ふんばりどき。私の自宅療養期間は最短で日曜日まで。幸い、インフルの診断を受けた翌日から熱はスコンと下がった。イナビルすごい。そんなこんなで、ぼちぼちがんばろう。