本日の読了:森博嗣『工学部・水柿助教授の日常』
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2004/12
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 48回
- この商品を含むブログ (111件) を見る
一連の日記シリーズと、所謂「森ミステリィ」の子供みたいな読み口。ある意味氏の著作で一番キュートかつポップかもしれません(笑)。現実のようでそうじゃない、唯一人間的な成熟ってヤツをしなくても許されるゆるい場としての大学。そのゆるゆる感が心地よくていいなあ。森ミステリィは癖があって、受け付けない人も多いけれど、これは意外と多くの人に受け入れられそう。もちろんシリーズをあらかた読んでいたほうが面白いのは言うまでもない。
氏の作品は息もする事を忘れるくらいのめりこんで読んでしまう。そして、読んで暫くはその世界に引き込まれて、どっぷりと思想に耽ってしまう。なんつうか、中毒性があるのだよなあ。同じものを観ているようで、どこか違うものを観ているようで。一度氏の視点で世界を見てみたい。どんな色なのか。