うららかびより

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祖母の法事

とりあえずの黒ずくめ衣装にて、京都から来たおば+父母と法事。お経というのはリズムがまったいらな所為か、段々とトリップしてきて妙に昔の事なども思い出したりする。そういやサザエさんの4コマ漫画で、ぼうさんのお経に乗ってキャッキャとハイになりながら踊りまくるタラちゃん、というシュールなネタが有ったなあ。祖母の事は好きどころか寧ろ嫌いだったのに、死んでしまった事が半年くらい気持ちの中でくすぶって、こたえていた。気持ちいい位に誰にでも平等に、死はやってくる。たとえ正月であったとしても。本の数日前までそこにいた人がいなくなると、消しゴムや修正液で消されたみたいに不自然な空白がやってきて、そしてその空白もやがていつもの空気に馴染んで見えなくなる。法事って言うのはひょっとして、死者の供養というよりも、生きている者が死の存在を反芻して忘れないようにするために機能しているのかもしれないな。