うららかびより

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J1第5節:大宮アルディージャ対ガンバ大阪:後半についっと垂れた蜘蛛の糸の巻

ニッカン式スコアはこちら。もー、めちゃんこ暑かったっす。あろうことか顔以外日焼け止めを塗り忘れてきたので、明日以降どんな色になってしまうかもう怖いったらないですよ。でもってお恥ずかしいことに、久々に90分間声を出し続けたので、口から魂でるかと思うくらいヘロヘロになってしまいました。試合終了とともによれよれと座り込んで、しばらく立てなかった…。年取ったなあ。やれやれ。
んで、肝心の試合ですが、負けちゃったことはそりゃ残念ですよ。しかし無為に相手のボティブローを受け続けもがき苦しんだ前半と裏腹に、後半はようやく「今年のガンバはこれ!」っていう指標はちょこっと見いだせたと思います。これを、生かすも殺すも、本人ら次第。だから、敗れた以外にクサクサ要素は特になかったですね。
まず前半。いやあ、観ていてしんどかった。欠きまくる両翼のバランス、曖昧なジェジンの使い方(落としたボールは誰か拾おう)、中盤の枯れ加減(二川がいないからってなあ)、安田とルーカスの行き詰まり…。あんまりネガティヴな要素ばかりをあげつらうのも読んでる人を気分悪くさせるだけでよろしくないですけど、開幕戦があまりにもうまく行き過ぎて、見落としてしまったあれやこれやが、さながら河原の石ころみたいにピッチにゴロゴロ。芋洗い場かっちゅうの。で、それにうっこりけつまづいたガンバが、顔面強打で鼻血ブー、ちゅう感じに見えました。
一失点目はピッチ上でのリアクションから察するに、判定のあやがあった可能性がありますけど、私の位置からは判定自体が正しいのかどうか、よくわかりませんでした。二失点目は、小林慶行のナイスアシストがあったものの、ガンバ側のミスがでかかったですね。左もあれなら、右でコンビを組んだ橋本と山崎のいいとこが、なんだか見えなくなってしまって…。
ジェジンは、もう少しワイドに揺さぶる動きやプレッシングも欲しかったなあ。ポストプレイヤーたるもの、ぶらぶらしすぎないのが肝要ですけども、突っ立っているだけでは、彼をこき使うパスがなかなか出てこないのですから、引き出す動きも見たかったです。ただ、それを安易にさせないように、しつこくへばりつくマトと冨田が非常に憎たらしかったからなあ。このう、いい仕事しやがって(苦)!
大宮について、熱心なサポーター諸氏に怒られやしないかとびくびくしながら書きますと、まずドンビキガチガチありき、ねっとりとした守備でもって真綿で首を絞めるようなガンバ対策をいままでやってきたのが、今回はプレイエリアを狭くして人口密度を高め、呼吸困難に陥れる作戦…よくやられる手ですが、これが当たりましたな。それに延々とひっかかるガンバも学習能力の有無が思いやられる訳なんですけどねえ。非常にみっちりと堅実に、全員が同じ方向を向いてサッカーをやってくる大宮の姿勢は、素晴らしいなと思いました。行き詰まったときに限って彼らと当たるのは、考えようによってはいいお灸です。ビッククラブでございって、妙に勘違いしないで済みます。
ほんなこんなで、0-2から追いつける気があまりしねえー…と弱気に迎えた後半。大幅人員&システムチェンジ。サイドのてこ入れをざっくりかつ明快に行ってきました。献身的でまじめなルーと山崎を外して、佐々木と下平。途端にチームが活性化ですわ。西野さん、おみごとです。引っ込んだ二人とも普段から頑張ってくれてるだけに、残念な気持ちもありました。しかしそれ以上に「ガンバはじまった!西野さんは、こういうふうにおやりになりたいんだな」という気持ちが強くなって、ワクワクしました。前の方も、ジェジンの1トップになったのかな?戦術オンチなので、確信が持てません。ただ、ボールがよく集まるようになったと思います。そこへ安田や佐々木のアーリークロス、ドンヒョクのロングフィード…いいよいいよー。
ジェジンが得点したときは、目玉から心の汗が出るかと思いました…。そんじょそこらのDFを寄せ付けない、ものともしない、美しくしなやかなヘディング。きてくれて本当にありがとう、ジェジン。その後、惜しいシュートをはずしまくりはしましたが、なんかスイッチ入ったー!って感じがしました。清水時代のパフォーマンスを思うと彼はまだまだやれるはずで、今はちょっと持て余されてる感じがしてたんですよね。もう少し、周囲とのコミュニケーションが必要かな。その点、レアンドロは有り難いことにかなり歩み寄ってくれてますね。しかしその分、中盤以下が彼とジェジンを見過ぎて、相手に崩す道筋がみえちゃってるのかも、と今日は感じました。
佐々木はつくづくクレバーな選手。今日も美しいクロス連発です。安田も後半はがんばりましたが、やっぱまだまだ未熟。佐々木の方に、一日の長がありますね。彼とジェジンはもう少し長い時間一緒に、プレイして欲しいな。ただ、安田もジェジンのアシストはむちゃくちゃ奇麗だったので、その意気その意気。
下平は、心臓に毛がボーボーはえまくってるのは充分承知してるけど、受け身に回ったときに激しさと荒さを勘違いしてるように見えて気になっちゃいますね。あと、審判への文句は余計。そういう小物みたいな行動はせず、もっと健やかにプレイするよう伸ばしてやって欲しいです。いいお手本が、いればなあ。ボールを持って前を向いて切れ込む下平には、才能を感じるんです。だからこそ、嫌な部分が鼻につくのですよ。勿体ないなあと。でも、頑張れ下平。いつかいっぱい、褒めさせとくれ。
播戸は、いまのところ出場時間も限られておりますが、あまりくよくよせず、できることをやりきるのが一番。これからも変わらずに、頼りにしてるよ。
こうした後半のあきらめない姿勢、スピーディーなラッシュ&ラッシュ、そして三次元にワイドになった攻撃…狙いはあれでいいと思うんです。正直、最後の方は声出しで精一杯で、細かいことを覚えてないんですけど(頭が老化してるだけかもしんないですけど(笑))、八方破れだろうが何だろうが、とにかく前へ前へぶっとばしてくガンバ特有の漫画的ですらあるダイナミズムが、戻ってきたと思います。
三失点目、あれはいい勉強ときついお灸になったでしょう。かなりアホな失い方だったけど、縮こまったりリスクをおそれたりせず、相手の懐に特攻を仕掛けた結果ですから。大事なのは、繰り返さないこと。先は長いですからね。夏場までにどこまで詰められるかが見ものです。
ただちょっと、気になるところが。セルフジャッジがなかなか減らせませんね。ここ数試合のあれやこれやで選手もぴりぴりしちゃってんのかなとは思います。ただ、おじさん一人を複数で取り囲んで吊るし上げても特にメリットは無いうえに、その後の判定にも影響が出て、結局自分たちの首を絞めることになる。何より妙に審判のせいにすることで、自分たちが出来てない部分を見落とされちゃったら困るわけです。今日は多少線審氏があやしい場面もありましたけどねえ…我が身ももうちょっと振り返って欲しいですね。チームが軌道に乗れば、そういう些細なことは気にならなくなるでしょうが…まあ、ドンマイっつうことで。
開幕戦以来、久々のガンバ観戦はやっぱり楽しかったです。未だに興奮さめやりません。でも、なかなか論理的な事が書けなくて、もどかしい…!もっと頭よくなりたい…!アホですみません…!そして1ヶ月後はもうちょい落ち着いてジェジンを観られるようになりたいです(苦笑)。
さあ、次の観戦日まで、仕事がんばろう。今日の試合観てたら、はやく万博に行きたくなりました。ジェジンのモバイルクリーナーも欲しいし…ってまたオチがジェジンかよ自分(遠い目)。すみません、さいきんこんなんばっかしです。春だから…ということにしておいてください(笑)。アイタタ!