うららかびより

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おお、亮二。あなたは何故ツバメなの

ツバメと言ってもアレな意味じゃなしに。

16日、都内ホテルで、横浜ベイスターズからフリーエージェントを宣言していた相川亮二選手と入団交渉を行い、基本合意いたしました。

およそ1時間の交渉を終え、相川選手は「自分のほうから『お世話になりたい』と気持ちを伝えました。(球団側からも)どうしても優勝したい、力を貸してほしいと言われました。スワローズは対戦して魅力のあるチームだと思っていた。若いピッチャーも多いし、(ピッチャー)みんなの力を最大限に発揮させたい。自分はキャッチャーなので、勝てるピッチャー、一人前のピッチャーにしたい。目指すのは優勝。クライマックスシリーズが始まってから今まで3チーム(巨人、阪神、中日)しか出ていない現状があるので、なんとしてもそこに入りたいと思います」と、力強く宣言。

http://www.yakult-swallows.co.jp/red_mpl/topicsView2.cgi?TYPE=t&SEQ=11410&COOKIEDATE=

このニュースが出たのは、宮本の神戸移籍合意報道の翌日のこと。ダブルパンチをあごに食らって、すっかりグロッキーな週末を過ごすはめになりました。
そりゃあね、FA宣言したうえでMLB入りを目指した時点で、横浜フロントは残留交渉をしないというのは既定路線です。ですから戻ってこないこともわかっていました。でも、本人じゃないからこそ抱ける甘く腐った時代錯誤な妄想なのかもしんないけど…大の男が一旦、夢と設定して望んだ事柄なんですから、たとえマイナー契約からでも這い上がって欲しかったんです。本人はメジャー契約にこだわりを見せており、それは残念ながら無かったとのこと。でも、マイナー契約のクチすらなかったんだろうか、本当に?あんまりにもあっさりな方向転換、しかもさながら既定路線のように、ヤクルトからしか手が挙がらなかったので、拍子抜け、肩すかし、お口ポカーンもいいとこです。さんざん話題に上ってた、ソフトバンクは?ロッテの橋本も結局残留ってことで、てっきり相川一本やりかと思ってたものですから、動かないのは意外でした。どーすんだ彼らは。しかし相川にとって夢とは、あこがれとは、そんなもんだったんだろうか?と。TBSでハリーや親分に身の程知らずと呆れられたって、良いじゃねえかよそんなの。
とはいえこの男、稼働日数は少なかったものの去年の推定年俸、1億円。日本国民の義務としてその税金を支払うには、金銭面で心もとないマイナー契約では、いかんかったということなんでしょうね。宮本のように所帯持ちではないにせよ、彼も生きていくだけで金がかかるのは同じ。3年で推定4億5,000万円なんて報道もあります。東京ヤクルト史上初のFA選手獲得、おまけにここ数年大本命不在であった捕手の獲得、しかも同一リーグの元正捕手の獲得で情報面でもメリットありってことで、かのフロントのなみなみならぬ気合いが伝わってくる額面です。横浜ではあり得なかっただろうなあ、この上がり幅。そら行くわなあ。面白みの無い選択肢ではあるけれど。
ほんでもって、背番号27は前任者の偉大さを思うと、いつかくるかのチームの生え抜き正捕手のために空けておいた方がよいでしょうから、2を選んだのは懸命だったと思います。8は、熱心にラブコールを送っていたいろいろな意味で眩しいあのお方がつけてらっしゃるしな。そりゃ禅譲にはまだ早かろう。8は武内晋一でしたね。申し訳ない。ここにくるヤクルトファンは少ないでしょうが、謹んで謝罪いたします。
横浜ベイスターズの野球を見ようと思ったきっかけの一つは、まぎれも無く彼でしたが、出て行かれても見るのを辞めようと思う気持ちはありません。そりゃもう、清々しいくらいありません。だって、村田も吉村もジミーちゃんも加藤も佐伯はんも石川も藤田も仁志先輩も、ジミーちゃんも木塚も、いるじゃない。ほかのみんなだって、いるじゃない。3年も見てりゃあ、それだけで充分になっちゃいましたよ。金曜の仕事帰りに会社の最寄り駅まで走って、関内で降りて、信号を待っている間にあのYの字のカクテルライトを見上げて、スロープを駆け上がって、スコアボードを見上げてうひょーとなったり、あいつらとんでもねーとか思って埴輪顔になったり。そんな日々があと数ヶ月でまた戻ってくると思うと、否応無しにテンションあがるってもんですよ。
バイバイ、相川。横浜戦以外でがんばれなんてセコいことは言わない。むしろ120パーセント頭脳をフル回転させて、基本お湿りかつ大雑把、しかし時々痛快マシンガンな横浜打線に立ち向かってくれば良いさ。それでも、内川吉村村田以下略が空気を読まずにボコボコに打ち崩して、マスクの下の顔を半泣きにしてくれることだろう。長年まったりのんびりを通奏低音としてやってきた(だからこそ野球そのものにダラダラ浸れてよかったのだが)東京ヤクルト対横浜っていうカードに、ちょっとしたスパイスが加わって、きりっとした熱戦が増えることを願ってる。つか、2007年に三割超を達成して開眼した、右方向への無理しすぎないバッティング。あれを良いところで連発されるときついなー。むしろ打撃面こそ要注意か。
人的保証でやってくる、新しい力にも期待してる。やっぱ投手かな。やる大矢翁のマシンガン継投にげんなりしないで頂きたい。あの戦法は長期連戦のペナントには向いてないと思うんだがなあ。でも先発が粘れなかったのは事実な訳で、そうなるとやむなしか。今年は寺原と番長さん、真田、グリン、那須野、吉見、コバフトあたり、がんばってちょーだい。イニングイーターよろしく。そして加藤と木塚は華麗に復活希望。山口や牛君、阿斗里あたりもどこまでがんばれるかな。メンツは悪い訳じゃない横浜投手陣、ブレイクを期待してます。
つーわけで、心意気だけでも目指せ、対ヤクルト全勝ってな具合です。勝負事は多少きな臭くないと面白くないもんね。今年もセは横浜ベイスターズ、パは千葉ロッテマリーンズを、基本ニヤニヤマッタリ、時に熱く観て行こうかと思っとります。ガンバサポの皆さん、野球は阪神だけじゃございませんことよ。