うららかびより

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ぼくとサッカーとガンバのものがたり

こういうときだけ浦和を応援することに違和感を感じるのは、何でだろう。浦和の今回の一勝は「日本サッカー史上において大きな一歩」だとは思うけれど、「日本サッカー界全体で喜びを分かち合う」となると、それは拡大解釈とも思えてしまう。これはもっと個人的なもので、浦和というクラブがサポと選手とで作り上げた共犯関係、あるいは日常や物語を共有してきた成果。病める時も健やかなる時も等しく、年月の中でいろんな思いが積み重なってできて、これかもできていく物語。それはクラブの数だけ、世界中に散らばっている尊い物語。
そこにいきなり、土足で入り込んで応援してみるのは、いいとこだけのつまみ食いみたいでお行儀のいいものではない。豊田スタジアムで展開されていたアレは、彼らの物語の1ページであって私のためのものではない。ひとがやっているのを悪いとは思わないけど、自分で無邪気に入り込むのは気が引けます。ライアン・ギグスが好きだけどマンUサポにはなれないのも、欧州サッカーにのめりこめないのもきっと同じ理由。もう物語は出来上がっていて、私が入り込む余地はない。
ガンバがこんなふうに応援されたら、どうなんだろうな。「ああ、珍しく応援されてるな」って思って、それだけかな。
私とガンバの物語。もう十何年も続いている物語。ガンバは私から物を奪ったり、大事なものをくれたりした。これからさきどうやって続いて、どこにいって、どうやっておわっていくのだろうか。
なんちゃってリリカルにものを思ってみました。