うららかびより

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ああ、哀愁の寺原:巨人対横浜21回戦@東京ドーム

昨日は定時で上がって東京ドーム。巨人対横浜観戦でした。WBCアジアラウンド、韓国戦以来の2階席。1階席ほどじゃないけれど、三塁側なのに巨人ファンばっかり。巨人を応援することが人生の選択肢にない家庭で育ち*1、はじめてまともに話をした巨人ファンはいまの会社の課長さんくらいな私には、「巨人ファンってもうそんなに多くないだろ」という認識しかないんですけど…やっぱたくさんいるんだなあ、としみじみしました。
さて、試合はというと…そりゃもうサックサク。9時前におわりましたわ。6回までわずかヒット1本に抑えて踏ん張った、横浜先発・寺原隼人。しかしお相手・巨人先発の高橋尚成相手に、横浜打線はさっぱり援護できぬまま。中2日での強行登板だけにボールカウントも大目でしたし、空気を裂くような切れこそなかったものの、要所要所でコントロールをびしっと決めておいしいところでは決して打たせません。これはランナーを貯めるのは難しいし、とにかく上位打線が打てないのなんのって!2アウトから相川亮二と石川雄洋の連続安打でチャンスを作っても、次のバッターが寺原…なんていう非常にもったいない場面もありつつ、結局得点はレフト巨人応援席なんていう、目の上のたんこぶみたいなエリアにぐっさり突き刺さった、仁志先輩のソロホームランによる1点にとどまりました。金城龍彦は、マルチヒットにナイス守備を見せてくれましたが、4番村田、5番内川は…うーん、残念な出来。特に村田は、強引に長打を狙おうとしているのか、力任せの大振りが目立ちました。去年のシーズン終盤も、こんなときがありましたっけ…。「1発攻勢で逃げ切るしかない!」という気持ちが強すぎたのかもしれません。
こうなると、横浜が勝つには、寺原に完封してもらうしかありません。イニングによっては若干危なっかしい面も見せながらも、スライダーを武器にばったばったと巨人打線を討ち取っていきます。「こりゃ、勝ったらみんな寺原に好物のチキン南蛮おごってやらないとね」なんて友人と軽口をたたきながら、しかし実際はものすごくハラハラしながら、祈るような気持ちで観ていました。
今年足踏みしながら10勝をマーク、しかし巨人戦には未勝利の寺原。しかも、いずれもホームランや連打を浴びて、大量失点の上ノックアウトとイヤーな内容です。ローテーションを通年で守ることは、プロになってから初めてだそうで、精神面で弱さを見せては、1イニングにもろりもろりと失点を食らって、粘れない姿を見せてきました。登板試合に4回くらい行ったんですが、1回も勝ち星がついてるの観たことないんですよね…トホホ。鬼門は、5回や、6回。ちょうど三巡くらい打席が廻ってきて、バッターの目も慣れてくるころです。精神的な弱さもあるのでしょうが、マウンドに立てばじじいもガキも、フラットな立場なわけで。将来ハマのエースになるには、まだまだ勉強するところがおおいなあという、今シーズンです。
でも、この日の寺原は6回もあっさりと抑えてくれました。ここで勝てば、来年はますますがんばれるはず。チームのためのみならず、一人の若いピッチャーの行く末のためにも、つかんでおきたい勝ち星。
…って、思ってたんだけどなあ〜orz7回に、先頭打者・谷佳知にヒットを許してから、小笠原道大に四球を与え、不調の李スンヨプはかろうじてうちとったものの、二岡智宏清水隆行の連続タイムリー。ゴンザレスはファーストファールフライに倒れて、ようやく2アウト。これまできっちり抑えている下位打線相手に、1アウト取ってくれれば…って思ってたのが甘かった。キャッチャー加藤健のプロ初本塁打!これで3人ホームインで一挙5失点。そのままノックアウト。…ああうう…これ、ちょっと遅くなっただけでいつものノックアウトパターンじゃないかorz ホームインのたびに、後ろの列のOL風情のおねえちゃんが魂のシャウトをかますので、それを相川ユニの背中で黙ってじっとりと受け止めるしかない私でありました…。
それでも、次は8回表だし尚成にだってそろそろ疲れが出てくるはずだ!って思ってたんですが、代打・小池さん以下三者凡退という悲しさよ。8回裏はマットホワイトが若干てこずりながらも0封。ピッチャーは多分上原浩司に代わるだろうし、人が代わればまだ打てるような気がする…なんかもう必死で光のさすほうを手探って探したいような心境でした。どんなに打てる人でも、3割台。打てないときのほうが多いんだってわかってるんだけど…誰も彼も打てないときが重なってしまうと、やっぱしんどいです。9回表、やはり上原が登場。クローザーになることで巨人ファンにとっては毎日見られるというメリットもあるかもしれないけど、どうなのかなあ。やっぱりもったいないなあと、思います。横浜打線は、クリンナップから始まるという、なかなかのめぐり合わせでしたが、先頭打者の金城が空振り三振。続く村田が、ようやく目覚めてヒット!うっちーなのに打てなかったorz内川の打席には、鈴木尚典さんが代打で出されました…が初球に簡単に手を出して、ショートフライに倒れる、という萎えるオチ。せめて応援歌くらい歌わせてください…。続く吉村は、待ってましたのヒット!痛烈な当たりは、三遊間をスッパーンと抜けていきました。続くバッターは相川!ここで、一発ホームランでも打って、全国の独身女性に大きくアピールだ!…なんて意気込みをもっていたのは私だけでしょうが、とにかく打ってくれ、選手会長!…と思っていたんですが、ああああ…引っ掛けてファーストゴロ、試合終了。1-5。高橋尚成、14勝目です。
お立ち台は、高橋尚成加藤健でした。結局はこのバッテリーの粘り勝ちでしたから、いたし方ありません。加藤健は9年目にして、初めてのお立ち台。「朝早くからコーチの皆さんにいろいろと教わって、練習をつんできた甲斐がありました」なんていわれたら、八つ当たりも出来ませんよ。ヒットのときに外野から声がかかっても帽子を取って挨拶しなかったり、巨人の人はお高く止まってる人が多いなあ…と思ってたんですが、こういう人もいるんだ。ファンも、スター選手の影で努力してるこういう人の存在を知っているでしょうし、こうして公の場で報われたりすると、ことさらうれしいでしょうね。
横浜はきょうも、1−7で巨人に打ち負かされました。先発の三橋、前回登板の内容がよくなかったので心配してましたが…うーん。勝てば何かをつかめる可能性がある試合を、自分たちの手でみすみす灰色の消化試合にしないで欲しい。明日はめざせ、勝利の輝き。

オチは電車で待っていた

帰り、ドームそばの山下書店で、森田まさのりの「ROOKIES」文庫版を見つけました。

ROOKIES 1 (集英社文庫―コミック版)

ROOKIES 1 (集英社文庫―コミック版)

荷物になるからと思って一度はあきらめたんですが、どうしてもムラムラっと読みたくなって、乗換駅の書店で購入。ジャンプでの連載が開始されたのは98年ですから、もう9年も前のことです。それでもやっぱり、面白い。心に鬱屈を抱えた不良たちの巣窟と化している野球部に、熱血先生が赴任して甲子園を目指すお話。150K/h超の直球を腹にデッドボール食らたみたいな、古典的な題材なんですけど、ギリギリで道徳の教科書みたいなうそ臭い清潔感に転ばない。これは、ものすごいことです。でも、川藤幸一先生が24歳だということに、軽くショックを受けてみました。思いっきり年下になっちゃったよorz でも一気に読みました。文庫本は9月以降、14巻分出るようなので買い揃えようっと。
…なんて思ってたら、いつも通勤に使ってる路線が人身事故+車両故障というねっとり濃いトラブルで1時間半くらいストップしてしまいましてorz あと15分乗れば最寄り駅、というところでもう延々と待たされることになりました。ぐおお、これは生殺しのドン・キホーテや。本のほかに、ワンセグ携帯やウォークマンといった最近導入した機器に助けられました。すぽるとプロ野球報道を観ながら「寺原…相川の要求したコースよりボール2個分くらい高いじゃないか…そりゃ加藤健にホームラン打たれちゃうって」などと、心の中で突っ込むさびしいひと時。田舎路線には、花の都大東京のように代替路線など求めるべくもなく、ただただひたすらに、日付が変わっても電車の動くのを待つしかありませんでした。
そんなこんなで、家にたどり着いたのは、夜中1時近く。さくさくの試合展開じゃなかったら、もっと遅くなっていたことでしょう。いいのか、悪いんだかねえ。ろくに物も食べていないのを忘れるくらい疲れてしまって、風呂に入って寝るのが精一杯でした。

そして今日に至る

翌日起きたら昼下がりの午後2時半。どんな新手のタイムスリップだってくらい。それからあっという間に時間が経ってしまいました。買い物に行ったくらいかな。お彼岸だというのに暑くて暑くて、たまりませんでした。こんな暑いのに、もこもこのポメラニアンがおっさんに散歩をさせられていてヒーハー言っておりました。
そして、体がバキバキです。電車の硬い椅子に座って、ずっと待ってたからかな…。それとも、ドームでずっと、体に力を入れて観すぎていたんだろうか。
前述の通り、横浜が連敗してしまったので昨日の借りは返せず。ロッテはズレータサイクルヒットを含む打線爆発で9−2の圧勝。なんとも悲喜こもごもです。
さて、ぼやいても明日はやってくる。
明日はガンバと磐田のたたかい。浦和がF・マリノスに勝とうが負けようが、関係ない。ぶつぶつ言ったりのろってる場合じゃない。とにかく、目の前の勝負は落としちゃいけない時期です。資格試験の準備などがあるので、ヤマハスタジアムにはいけませんが、勝利を願ってます。あるんだかないんだかわかんないテレパシー飛ばして、満足するのがサポのやることか!って気もするんですけどね(遠い目)。代わりに何するかなんて、思いつかないのよね。

*1:親父は阪神ファンです