うららかびより

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2017年12月28日の面会メモ(生後3ヶ月/99日)

午後にひとりで面会。ピーくんは午前中から目を開けていることが多く、採血の時にむずがったものの穏やかに過ごせていたとのこと。

この日はまずミルク注入の前に、病院の薬剤師さんから現在ピーくんが服用している薬についての説明を受けた。現在5種類。シロップ薬はそのまま、粉薬は白湯あるいはミルクで溶いてからシリンジで吸い上げ、胃まで通したチューブを使って投薬する。担当看護師さんから手順を教わり、実際にやってみた。シリンジで薬をゆっくりと流し込む時、勢いでぐいーっと押し込んでしまいそうで緊張した。私、基本的に雑な粗忽ものなので。そんな人間に、医療的ケアとかやっていけるんだろうか…と懸念する、小さな弱気の虫が心に住み着く今日このごろ。

その後は、ミルク注入の時間。注入用のボトルとチューブを高い位置からつるすようにセットし、ミルクをボトルに流し込んでから重力に任せて落としていく。チューブに付いている簡易バルブを調整することによって、ミルクの落ちるスピードをコントロールすることは可能だ。30分程度で落としきるのが理想なのだが、これがまた難しい。慣れなんだろうな。こんなふうに、退院準備の一環として手技の説明も始まった。でもいざとなったら教えてくれる人がいないと、心配だなあ…。最初のできない時よりも、できる気になり始めたあたりが危ない。ただ、どんなことでも最初は初めてなわけで、びびってやらないよりはむしろ率先して回数をこなすほうが、覚えは早い。頑張ろう。

注入が終わってからはボトルとチューブを洗い、吊して乾かしておく。この辺は搾乳後の後片付けとあまり変わらない。ピーくんのお腹が落ち着くのを待って、本日の呼吸器離脱開始。今日も泣いてしまう。だっこで落ち着かせようとしたが、なかなか泣き止まない。あやしたり、歌ったりと思いつく限りの対処をしてみる。そのうちに、ホイホイホイと縦だっこと横だっこを交互に繰り返すと「あれっ?」と言う顔をして、泣くのをやめた。

生後3ヶ月ともなると、だっこやベビーカーでお出かけする範囲が広がってくる頃だろう。けれどもこの子はまだ病室の外に出たことさえないし、基本はベッドの上で横になっているのみ。だから、こんな風に視点が変わるだけでも冒険なんだ…。そう思うと切なくなる。心配や不安はあるけれど、やはり一緒に暮らしてお外を見せてあげたい。散歩することで、日本の四季に触れさせてあげたい。

そのうち、またぐずぐずしだしたのでお風呂の準備をすることに。だっこをやめてベッドに戻すと、なんとあっさり泣き止んで穏やかになってしまった。あれれ、なんでだろう。暑がりピーくん、たまに密着してだっこをするといやがることがあるから、それが原因だったのかも。難しいなあ。入浴後は安定のコテン寝。実にあっさりしたものだった。

この翌日に、何とか生後100日を迎えたピーくん。いったいいつまで一緒にいられるのだろう。考えたってわからないから、この問いはひとまず保留する。不安と恐怖で目が曇って、その時のピーくんの輝きを見落とす訳には行かないのだ。何倍ものスピードで駆け抜けて行ってしまうかもしれないその一生のうちにあったこと、沢山の人たちに大事に思われていたんだってことを、私や家族がちゃんと覚えておいてあげたいから。