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プロ野球オープン戦 3/28 読売ジャイアンツ対千葉ロッテマリーンズ(とバーレーン戦ちょこっと感想)

読売ジャイアンツ 7-1 千葉ロッテマリーンズ

マリーンズ公式サイト内結果ページ
今年は、6年ぶりのセパ同時開幕ってことで、ベイスターズだけでなく幕張のカモメ軍団の調子も気になるところ。前日お湿り程度の雨があったものの、明けて昨日は絶好の観戦日和となったので、行って参りました。つっても屋内、東京ドームですけど。着いてみたら、なんだかやけに人がいっぱい。後楽園遊園地に、競馬関連の施設、ショッピングモールのラクーアなど、東京ドームシティは都会で手っ取り早く遊びたい場合にはちょうどいい場所ですからね。相変わらず品揃えの偏った山下書店を冷やかしつつ、東京ドームへ。入場前に、WBCのトロフィーとウイニングボールが展示されているというので、ドーム内にある野球体育博物館へ行こうと思ったら、とんでもなく長い行列ができていました。普段はほとんど忘れられた施設なんですけどねえ。めんどくさくなって、今回は断念です。
まあ、直に観られなくてもWBC日本代表の偉業は、何ら薄れることは無いしね。韓国と合計5回も当たるというあほくさいレギュレーションに、ちぎれるかってくらい首をひねらされたり、原監督の呑気な采配にハラハラしたり(だじゃれではなく)しましたけど、ベイスターズから出向した村田に内川、マリーンズを代表して参加した渡辺俊介がそれぞれにがんばっていたし、何より決勝戦は日韓の対立云々を抜きにしても、素晴らしい試合でした。仕事でダイジェスト版しかみられなくても、あれだけしびれるんだもの。これをきっかけに、千葉マリンやハマスタに行ってみようって人が増えてくれると、うれしいです。マスコミの偏った報道は、むしろ野球の本当の魅力を削いでる気がします。それらのうぜえフィルタリングをすっ飛ばして、初めて生観戦したときの驚きときたら…いまでも覚えています。こんなにスタイリッシュで、戦略的で、そのくせスリリングな競技だったのかと。そのとき、野球という競技にほれました。なんせ、百聞は一見にしかずといいます。お試しあれ。
で、試合。ジャイアンツの先発は高橋尚成、マリーンズは小林宏之。どちらも準エース級、開幕一週間前だしさぞや緊迫した投手戦が観られるのだろうな、と思ったら…宏之が哀愁漂うダメさ加減を発揮。彼は前々からデーゲームに弱く、一部で「夜行性投手」と言われています。なんなんですかねえ。日光に弱いのでしょうか。しかしドームは、昼も夜も照明いっしょで関係なかろうが!と突っ込みたい。結局ホームランを3本打たれて、失点6、自責点5。球威があまり無いのか、打たれると簡単にボールが内野の頭上を越えて行きます。これじゃあリズムを作って行く云々以前に、何も出来ない野手の気勢を削ぐし、我々の心にもむなしさばかりが降り積もる。捕手の里崎にもフィールディングでしょうもないミスが出ました。いいたかないけども、自軍のバッテリーに7割がた、してやられましたね。ううむ。左のエース、成瀬が万全じゃない今、宏之には先発ローテーションでバリバリやってもらわないと困っちゃうんだけどな。
打線はというと、1番早坂、2番福浦というあたりから既にかなり実験的。3番西岡、4番井口のあたりは、オープン戦で固まってきた打順ですね。今江は今年も、恐怖の9番打者(あるいは裏1番)。DH制を採用し、切れ目なく打てる打線をくみ上げることが出来るパリーグにおいて、彼みたいな存在は貴重だと思います。…けど、この日は打線が一致団結して巨人を崩して行こう、というまとまりが感じられませんでした。まー、打てない打てないorz 早坂はまず、塁にでなければ、西岡以上と言われる足を生かせない。福浦さんも、グダグダで帳尻もかなわずに終わった昨シーズンから、巻き返しをしたいところでしょうが…まずはクラシックスタイル用の短いズボンを仕立ててみてはいかがでしょうか。長ズボンのすそを靴下の中に入れているらしく、ひざ下がモコモコしていたのが気になりました。短いズボンのほうが、足さばきがよくなるはず。
うーん、各人が調整できれば、それでいいという感じなんだろうかなあ。そりゃあ、巨人の投手とは、交流戦か(出られれば)日本シリーズくらいでしか後は当たらないけれど…でもそれってどうなんだろう?一週間後に、現時点で出来ないことがいきなり出来るようになるのかな。疑問です。オープン戦トータルで見たら、12球団中4位。この数字は、悪くないんですけどね。
ロッテの井口は、この試合で初めて見ました。というか、彼がMLBに行っちゃった頃に私は野球を見始めたので、正直なところこういう選手だってイメージがあまり無かったんです。守備はきびきびしてるし、だれた展開の試合でもしっかり打ってくるし、マリーンズらしからぬ(笑)隙のないいい選手。4番に座るのも、現時点では納得です。新しく作られた応援歌も、かっこいいです。早く覚えたい。

井口を観られたのは、この日の数少ない収穫の一つでした。
悲しい話ですけど、「今年のマリーンズは、こうやって戦い、勝って行く」という姿勢が見えませんでした。監督のボビーが、開幕前から去就でゴタゴタしたせいかな?どうも、チームの姿がクリアじゃない。「目の前の勝利に向かって空気なんて読まずにどんどん打って投げて守って、奇襲戦法もかまして、いつの間にか周りを巻き込むようなすごい熱を巻き起こして勝利を大胆にかっさらう、なんだかよくわからないけどとにかくすごい奴ら」。それが2004年から、2005年の優勝した年にかけての快進撃を見せたときの彼らでした。この笑っちゃうほど痛快だったマリーンズの姿は、何処に消えてしまったんだろう?これだったらまだ「豊富な資金力でそこかしこからいい選手を集め、特にこまごまと策を聾することなく個人の力をのびのびと発揮させて、打って抑えて勝って行く」というジャイアンツの姿勢の方がわかりやすくて、よくも悪くも一貫しています。もちろんスター選手の影で、鈴木尚広木村拓也といった選手のがんばりも、忘れてはいけないですけどね。
時には毒を含んだ発言を行ったり、独断専行をしてみせたり。ボビーはいわゆる「日本の管理職」とはおよそかけ離れたイメージの指揮官です。でも、ボビーの手腕が、マリーンズに与えた影響は計り知れない。応援し始めて10年も経っていないようなペーペーファンでも、それくらいはわかります。だからこそ、ボビーと一緒に後もう一度、最後のシーズンに笑いたい。それは難しいことでしょうか。選手たちはどう思ってるのかなあ?もうすぐ春だというのに、何ともモヤモヤとした霧に包まれた3時間でした。
開幕三連戦、相手は昨年のチャンピオンである西武ライオンズです。彼らの昨年の戦いぶりは、2005年のロッテ打線に爆竹とダイナマイトを突っ込んで炸裂させたような豪快さがありましたっけ…。WBCに参加していた片岡、中島からは日本一の底力を充分に感じました。開幕投手WBC代表の涌井。相性の悪い帆足も投げるでしょう。
ま、やってみなきゃわかんないっすけどね。無理だって思ったことでも、ギャグみたいに軽々と、やってのけてしまうのもまたマリーンズだから。勝ちを信じてそうなったほうが、断然楽しいのでそうしておきます。ハイ。

日本代表 1−0 バーレーン代表

スポーツナビ内試合経過詳細ページ
試合終了後、都内で観られるところを探して、なんとかちょこっと観戦。でも都合で最後まで観ることは出来なかったんですよね…。だからあまり偉そうな、細かいことは書けません。でも、勝ったのはよかった。ホームで代表が勝つと、気持ちいいです。とにかく出場を決めるのが先決であって、今は内容にグダグダいってる場合ではないかな、とも思うし。というわけでみんなおめでとう。
ただ、本大会で世界を驚かせたいなら、今のままではダメ。特徴がなさ過ぎて、いいひとなんだけど顔が覚えられない。そんなサッカーでは、よその代表の個性の強さに、存在自体を打ち消されてしまう。修羅の道を歩むんだという覚悟を決めて、切り捨てや改革を行わないと鼻で笑われるのがオチでしょう。…というのを、多くのサポが肌身で感じているから、岡田監督に対するいらだちも増す訳で。ジレンマですな。それも無関心ではなく、気になる存在だからこそ起こる反応なんですけどね。まずは日本人から驚かせてみてくださいよ、岡ちゃん。
ガンバサポとしては、遠藤と橋本が両方観られてよかったです。ただ、遠藤と俊輔君に手を引かれないとまともに歩けやしない今の代表では、また遠藤が病院送りの憂き目に遭うんじゃないかという心配は消えません。せっかく呼んでるんだから、もうちょっと橋本、あるいは中村憲剛をこき使って、中盤を整えてもいいかなー…なんて思ったりして。奴なら黒子のように動き回って、遠藤と俊輔君の負担を軽くすることは可能だと思うんです。今、ドイツの荒波にもまれてぐんぐんのびて、日本人選手にはなかなかない大陸的なおおらかさと力強さを身につけてきてる長谷部も、生かせると思うしね。今の日本には、かつての鈴木啓太のような献身的な汗かき役が足りなくて、それが遠藤にしわ寄せ来ちゃってるように思います。ガンバの選手だからってわけじゃなく、ベンチにいた中盤の選手のなかで鈴木啓太の役割を果たせる選手は、橋本かなと思ったもんですから、ちょっと書いてみました。
あと、闘莉王がおでこにしていた青いヘアバンドがかっこ良かったので、勝利のげんかつぎにこれからもやってみないか、と言いたい(笑)。敵に回すとやっかいだけど、味方にすると頼もしい。彼は日本サッカー界のジャイアンですなあ。歌も歌えるし(笑)。
そんなこんなで、勝ったのでちょっとおおらかになり、昨晩は山手線内でいちゃいちゃしていた外国人アベックも許せました。通常なら「おまえらがそんな中途半端なところで詰まってるから、車両の奥まで人が入れんのだ。日本国にいるならそれ相応にしきたりに従わんかい」と、言うところでした。いやあ、サッカーって本当に素晴らしいですね。なんつって。まー素晴らしいのはむしろ、私の性格の悪さという奴ですね、ハイハイ。