うららかびより

家族のこと、趣味のこと、その他いろいろなこと

【マターリのはずが】3/15 プロ野球オープン戦 横浜ベイスターズ対オリックス・バファローズ【なんじゃこりゃあああ】

キューバ代表の4番の選手のあだ名、でかいからって「すもう」かよ!と思いながら、WBCの中継を観ていました。ベイスターズから出向している村田と内川にそろってタイムリーが生まれ、ホックホクであります。しかし次の相手はまた韓国ですか。前回大会同様、おかしなレギュレーションですね…開催国なのに、アメリカ代表が一番グダグダというのも変わらず。どうなってんでしょうね。
そんな風にWBC代表が戦ってる間にも、国内ではお馴染みセパ12球団が、ペナントレースに向けてオープン戦で調整をしております。私も、休みを利用して横浜スタジアムまで、上記カードを観に行ってきました。ぽっかぽかの陽気に港町らしい冷たい風が絡んで、いい感じの昼下がり。神戸9クルーズ吉田えり投手による始球式も奇麗に終わって、あとは昼間からのんびりと白球が舞う様子を楽しみながら、やがて始まるシーズンに思いを馳せるのもよかろう…と思ってたら、実にとんでもない展開が待ち受けていたのでした。無駄に長いので、ひまなときにだけ読んでください。
先発はベイスターズ吉見祐治バファローズ金子千尋。吉見の先発がコールされた時点で「うおおおお」より「エエエエエ!」の声の方が大きい悲しさよorz。調子のいいときはビシっとストレートで三振を奪える技量がありながら、どうも神経が細かく、ちょっとランナーがたまるとコントロールを乱してしまって甘いボールをスタンドに運ばれる。こんな光景を何回観たことか…。もちろん、最初っから疑ってかかるのは失礼な話ですけど、人間、いいときと悪いときが半々だと、どうしても後者の方を強く記憶に焼き付けてしまいがちですからね…自業自得な面もあります。一方金子は、去年ブレイクしたオリックス若手投手の一人で、女の子のような優しい顔立ちに反して多彩な球種でグイグイ攻めてくるタイプ。開幕投手に選ばれながらも前半戦は精彩を欠きましたが、後半戦、チームの躍進とともに持ち直して10勝を挙げています。うーん、若干吉見、形勢不利。
1回はどちらも、静かに終わりました。先頭打者を出すものの後続を切って零封。吉見は一輝にヒットをうたれたものの、続く坂口は、センターフライ。次の強打者カブレラは、おそらく狙い通りのゴロに打ち取って、ダブルプレイ成立です。このまま落ち着いてピッチングを続けてくれればと思ったんですが…2回〜4回にローズ、大引、カブレラに連続してホームランを食らってしまいましたorz すべて先頭打者です。いかん。これはいかん。イニング立ち上がりから気を抜いてどうするんです。おまけに、4回のカブレラの一撃は、石川がエラーで出塁したのを皮切りにコツコツと安打と進塁打を積み重ねて、ようやく2-2に追いついた次の出来事でしたから、お世辞にもゲームを作れたとは言えません。ただ、この3つの回は、ホームランを食らった以外はよく抑えていました。この日気を吐いていた一輝以外は、すべて打ち取っています。だからこそ、先頭打者に対する集中力の無さが解せないんだよなあ…。この日マスクをかぶってたのは、阪神からFA移籍で来てくれた野口さん。頭を抱えたくなるような展開だったでしょうが、相川なら、マウンドに行っているかな?と言うタイミングでも、ぐっと我慢で吉見に任せていました。ベンチでは色々なことを話し合ってたのかもしれませんね。
この間、ベイスターズの攻撃はどうだったかというと、2回は前述の通り石川をゴロでなんとか進めたところを、内藤雄太がタイムリーで返して1点。打率が1割以下に落ち込んでいる不振の吉村が放った久々のヒットを挟んで、佐伯さんが男をみせる一撃。内藤が生還して同点となりました。
ところが4回、カブレラの一撃を食らって以降はどっか気持ちがくじけてしまったのか、出たランナーを進ませられない、散漫な攻撃が続きます。オリックスの投手は、金子が4回でお役御免。5回から仁藤、清水と続きますがとらえられるようでなかなかとらえきれない、じりじりさせられる展開。仁藤は荒れ球で、ボール球も多めでしたので、うまいこと見極めてとらえてくれればと思いましたが、あと一打が出ない。実にサクサク、淡々と回が進んで行きます。オリックスは早々にカブレラを引っ込めるなど、オープン戦らしく選手を入れ替えて様々な形を試す余裕が有る一方で、ベイスターズはまず目の前の勝負に喰らいついていかないと、どうにもなりません。春の温かい日差しに、うっかりまどろんでしまいそうになりました、トホホ。
ベイスターズは吉見が5回を三者凡退にしとめて、持ち直したか?と思いきや、6回、またしても先頭からノリノリな一輝に打たれてしまい、坂口がバントを決めて、北川がヒット。1死一塁二塁。ローズを詰まらせたものの、内野の連携ミスの間に一輝が帰って一点を決められてしまいます(記録は仁志先輩の野選)。打ち取ったと思ったのですが、吉見はここで運が尽きました。続いて登場したのは、その豪快なピッチングフォームと速球でクアトロKの一角を占めていた加藤武治でしたが…フェルナンデスへ投げた初球をいきなり、豪快にスタンドへ運ばれてしまいます…orz これが2ランホームランとなり、2−6。そんなんじゃ嫁もらえないぞ加藤…!と突っ込めないくらいに重苦しい空気が、オサレな街・横浜の片隅にどんよりとたれこめたひとときでした。ああもう。太陽はこんなに眩しいのに、空はこんなに青いのに、何故我々はベイブルーシートで気持ちまでブルーになりながら身悶えするしか無いのでしょうか。
その裏、森笠がヒットで出塁したところを、野口さんの代打で登場した今季の新助っ人・ジョンソンがこれまた初球を豪快にスタンドイン!4−6と二点差まで迫ります。いよ、ジョンソン。かっこいいよ女にもてるよ。男は黙って結果を残す。これが一番。すんばらしい第一印象となりました。7回は持ち直した加藤が、三凡、しかし打線も清水に抑えられて沈黙。1回以来久々にばたばたせず、しっとりと終わってゆきました。8回に登板したのは、去年シーレックスでめきめきと才覚を現した山口俊。元力士の父上の遺伝子を受け継いで、ガッシリとした体格でのびるストレートを放って来…る…はずが…!またホームランを食らう始末orz 4ー7です。この時点でこの日すっ飛んで行ったホームラン、実に6本。おおい一体全体どうなってんだ。この季節外れの花火大会は。か、勝てる気が、しねえ〜!
実際、8回裏が三者凡退で終わった時点(菊地原もまだ万全ではなさそうでしたが、打てませんでしたね)で、帰り始める人もちらほら。そりゃ、今のうちに中華街にいっとけば、混まないよねえ。わかります(遠い目)。私ももう、mixi観ちゃおうかなってちょっといじっちゃいましたもの…。でも、途中で帰ったりするのは好きじゃないので、最後までいることにはしていました。9回表には横山が登板。昨年は不安定なピッチングで、奇麗に中継げなかった中継ぎが、今日はしっかり空振り三振を含めつつ三者凡退。振り返ってみると、登板した投手でホームランを食らってないのは彼だけです。それもまたどうよ…。
で、9回裏。ここから。ここからですよ。依然として重苦しい雰囲気はあったものの、打順だけは1番松本からとなかなかよし。早大から新加入の彼は、この日は第一打席にヒットを放った以外は押さえ込まれてしまっていましたが、攻守に渡ってきびきびした動きを見せているし、何より積極的に脚を絡めて相手を揺さぶって行こうとする姿勢に好感が持てます。マウンドはベテランの川越。ひるむこと無く打って行きました。ヒット!続いては、これまた新人の山崎。OB万永さんの応援歌♪ハマのギャルが みんな見つめてるぞ♪という懐かしいメロディーに乗って打席に経ちました。こちらはよくボールを選んで四球。次の内藤、これまた元気のいい彼が思い切って振り抜いた一撃は、ライト・相川の頭上を越えるタイムリーツーベース!うれしいんだけど、か、川越さん…おたくどうしたの?続く吉村もご自慢のパワーで、右中間にタイムリーツーベースを放ちます。これで山崎と内藤の2人が帰って、一挙7−7!え、ひょっとしたら…ひょっとしちゃう?ペナントレースならばここで川越を下げて加藤大輔でも投入するところでしょう。しかし彼はベンチからも外れていました。そして、テストもあるのか大石監督は、まだまだ川越を引っ張ります。なんと、佐伯さんを敬遠で歩かせました。次の打者は金城。むうう、今年の金城は当たりが少ないとはいえ、大石監督ってばホームチームに向かって挑発的な采配です。一塁側スタンドからは、ブーイングが起こりました。そのしうちですっかりハートに火がついたのか、金城が意地を見せ、ヒットでつないでくれます。なんと、まだノーアウト。ここまできたらひょっとしちゃってくれ!ライトスタンドを中心に鳴り響くチャンステーマが青空にぐんぐんと吸い込まれて行きます。バッターは、藤田。1打席目でヒットを打って以来、三打席連続で凡退に終わっていますが、守備では相変わらずのセンスの良さを発揮しているだけに、打撃でもいっちょ見せて欲しい。まだノーアウトですし、タッチアップで進ませてくれても充分って思ってました。…しかし、出たんです。それ以上の結果が!藤田の打球はセンター方向若干右寄りに向かってぐいぐいのびて行き、センターの坂口がそれを追います。追いついて、体勢を崩しながらも捕った…と思ったら、あ、あれー?ボールが落ちた!フライじゃない、フェア!藤田の打球はヒットとなりました。これで吉村が帰って、8−7。ベイスターズのサヨナラ勝ちとなりました!
か、勝っちゃった!勝っちゃったよー!あれだけ大味で、ミスも多かったのに、なんだかよくわからない運を引きつけて勝っちゃいました!でもこれが、このスタジアムで何回も観てきた、不思議な運なんですよねえ。いやーもう、ほんと、強いのか弱いのかなんなのか。わからん人たちです(笑)。
オープン戦の本来の意味を思えば、外国人クリンナップのコンディションをチェックできて、野手は多くの人数を試し、一輝の起用にめどがついたオリックスの方が、おいしかったはず。負けはしましたが、直接の原因は川越の自滅で、半ば事故のような物ですから。大石監督は、やっぱ手堅いし手強いです。一方、ベイスターズは、投手がことごとく燃えるは、残塁は相変わらず多いわでまだ手堅い形が出来ていません。吉村も、まだ打撃に本来の柔軟さが戻っていないかのよう。大降りにぶんぶん振り回しては、みすみすチャンスをつぶす打席も有りました。まだまだ、村田の存在感あっての吉村、なのかもしれませんね。
ただ、今年は去年よりも若手野手が躍動しています。前述の松本、山崎、内藤、藤田のほかに、石川もがんばってました。三塁線キワキワの痛烈な当たりをグラブにおさめきれずに出塁を許した場面のあと、同じような場面が来たときはしっかりさばいてみせたり、体も一回り大きくなったように思います。打撃も、点にはつながりませんでしたが、6回のレフトオーバーのヒット。あれはよかった。去年はチーム方針から、後半戦でたくさん起用されましたが、ちょっと空回りというか、自分を持て余しちゃってる姿も見ました。それが、山崎というライバルが現れて、発奮してくれてるのかな。横浜高校卒ですし、がんばっていただきたい。ようやく個人応援歌も出来ました。しかし一番好印象なのは、なんといっても内藤!登場曲がマッチの「ギンギラギンにさりげなく」でそのくせ全然さりげなくないんですけど(笑)、この前の日の試合でホームランを放ってますし、のびのびと打ちまくってます。今年は開幕一軍、いけるかも。この日はOB種田さんの♪打て 打て 勝利へ向かって♪という応援歌でハッパかけられてました。縁起がいいから、YOUもうこのまま使ってもらっちゃいなよと言いたいくらいです(笑)。投手は燦々たる有様であるものの、希望の持てる要素はかなり見つけられました。あとはスタートダッシュ次第。いきなり中日、巨人としんどい相手が続きますけどどこまでやれるかな。村田と内川が帰ってきたら、また面白くなりそうです。だからほんと頼みます、杉本投手コーチ。ぜひ、野手を勇気づけられるようなローテーションを見つけて頂きたい。おじさんはすごい投手だけど、若手の突き上げがなさすぎるのも悲しいです。那須野と吉見、どっちかが左のエースでバリバリ投げ込んでくれるくらいになって欲しいんですけどねえ。
次の観戦は20日。相手はまたオリックスです(笑)。三倍返しされないように、今度は正攻法できっちり勝ってくださいね。というわけでべらぼうにダラダラ長くなっちゃいましたが、この辺で終えときます。なんだかよくわかんないけど、やっぱり今年もむちゃくちゃで破天荒でちょっとお間抜けでもやるときにはやってくれる(こともある)ベイスターズが好きみたいです(笑)。

ベイおひさる内記録ページ

http://www.baystars.co.jp/game/score/?ymd=20090315