うららかびより

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1970年大阪万博の奇跡2009in東京@国立科学博物館

1月くらいから気になっていたこの展覧会、2/8までということで、慌てて昨日観に行ってきました。各パビリオンのホステス(今でいうところの、コンパニオン)の衣装、特別に編集された記録映画の上映、当時の展示品の一部公開…などなど、もりだくさん。1970年に開催されたものですから、正直観覧者もまばらかなあとおもっていたものの、実際は親子連れやカップル、当時をしのぶ中高年のみなさんが多く詰めかけていました。
日本館、松下館などパビリオンの模型はモダンなデザインで素敵だったし、そのときに披露された未来につながるテクノロジーが、現代社会で実現されてる様子をみられたのが楽しかったです。日本館に展示されていた二つのタペストリー「かなしみの塔」と「よろこびの塔」は、予想外の大きさで圧倒されました。
画面や展示物から伝わってくる、高度成長期のただ中にあった当時の日本の活気、未来に向けられたまっすぐな視線はなんだかとてもキラキラしていて、それは今の日本に足りないものだと思いました。人の服装も、ちょっと四角張ったシルエットで着崩していない感じが、かえって品よく、私好み。ただ、今のテクノロジーを捨ててまで無理に原点回帰しても、辛いでしょうね。こうして定期的に昔の文物に触れ、いつの間にやら失ってしまったいい物、まだ救い上げて活用できるものを再び取り入れて行くほうが、無理はないと思います。もうちょっとものがなくても、暮らして行けそうですから。今の世の中は。
ちなみに今の万博公園を伝える展示には、万博開催時にはまだなかった万博競技場も紹介されており、「ガンバ大阪のホームスタジアム」であるとバッチリ明記されていました。航空写真で出来たばかりの万博競技場をみたら、現在の国立競技場みたいに客席がぐるっとコロシアム風につながってるのを発見。なんで客席をバラバラにしちゃったんだろうなあ。風通しを良くして、芝生の養生をするためでしょうか。コロシアム風の方が、一体感が出てよかったな。
あと、サッカーに絡めて思ったことが一つ。太陽の塔のレプリカや、当時の様子を見ていると、とても懐かしく、早くまたサッカーを観に行きたいと思いました。私の中では、ガンバを応援しに行くことと、万博公園太陽の塔は不可分なんです。たとえ遠藤の本で「どんよりしている」とかかれようと(笑)(まあさもありなんちゅう感じなんだが)、ガンバのアイデンティティの一端を担っているのは、あのどこかちょっとゆるくて昔っぽくてほっこりする、万博公園なのだと思います。ですから、高槻や茨木の人には悪いのですが、ガンバは万博公園を離れないでほしいと改めて思いました。新スタジアムは万博公園内のエキスポランドの土地に、出来るのが理想です。私にとっては。
早くまた、万博公園に戻りたいです。そう思わせてくれる、いい展覧会でした。