うららかびより

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目の前に広がるサッカーはあいもかわらず

新潟でのテストマッチの顛末だけじゃなく、とかくいろんな要素にモヤモヤさせられるのが今のサッカー日本代表。それでもワールドカップにはでてほしくて、予選を見ています。今日も残業をちゃっちゃときりあげて、自宅でテレビ観戦しました。
ウズベキスタン代表って…あれ、こんなもん?ごつくて堅そうだけど、怖いかというとそうでもない。長距離移動がたたったのか、なんだか鈍い。めったに見ないチームにありがちで、少ない事前情報から妄想すれすれのイメージを膨らませすぎたのかもしれません。
それでも、ホームチームらしくスマートかつ圧倒的なサッカーを見せ付けてやれないのが、われらが代表の悲しいところで。長いようで短い予選ですから、ホームでは勝ち点稼いでナンボ。勝ってほしかったんだけどなあ。フランス大会予選でもホームで彼らをやりこめることができなかったのは変わらないけど、なんだろう、あの時とは違うこの力がふにふに抜けていく感覚は。肩がずっしりと重くなるような気がするのは。
日本のうまいFWには度胸が無く、逆に度胸のあるFWには技術が無い。得点力不足の原因ってこれなんじゃないか。偶像崇拝が過ぎるんじゃないか。チームスポーツだっつうのに。ぐるぐるといろんな思いが、頭を駆け巡って暴れてゆきます。
試合後、ぐったりと沈み込むように席に座っているサポーターがいる一方で、お嬢さんたちがほほ寄せ合ってニコニコして、カメラに向かってピースしてる姿がテレビに映し出されました。前後の状況がよく分からないから彼女たちにもそれなりの事情があるだろうし、頭ごなしの否定はできないさ。けれど、もんのすごく違和感が沸いてきたのも事実。あの90分間のすぐ後で、笑顔?じぇーりーぐではありえないこうけいがそこにはある(棒読み)。一体全体どうなってんだ?
かといって、今の日本代表が、鬼気迫るくらい入れ込める吸引力を持っているわけでもなし。これまでの予選の中で、「あれ、この試合で何かつかんだんじゃないか?」と思わせるような試合を見せても、そのよいイメージが定着せず、インターバルを挟む間に振り出しに戻ってしまう。最近の彼らは、そんなことの繰り返し。オシムさんが病に倒れて、ばたばたしたまま後を引き受けた岡田さんだったから、最初はうまくいかなくても仕方ないのかなあと思っていました。横浜F・マリノスで、憎らしいくらい強く組織を鍛え上げた岡田さんなら、最後にはやってくれるはず、と。しかしこういう困ったサイクルが何周分も続くと…正直、しんどいです。三歩進んで二歩下がっとりますがな。そんなんで、君たちのつけた足跡に、きれいな花は咲くのかい?勝つことが目的ですから、花より実を取ろうとするのもありだと思います。でもそれは、実を実際にもぐことができて初めて言えることなんです。ましてや目的が予選突破ではなく、本大会でいい成績をのこすことにあるならば、予選でぐずってもらいたくないですよ。
そもそも今の代表って、どんなチームなんだろう。どうやって、どういう形で点を取りたいんだろう。それがなんで、最終予選になっても伝わってこないんだろう。選手たちにやる気がまったく無いわけじゃないのは分かる。それにしたって。点を取られないのは大事ですよ、でも取らないと、何も変わらないのよ。
あの選手やこの選手の、Jリーグで頑張ってる姿を見てるから、もどかしいのです。「こんなもんじゃないのに」「もっとできるはずなのに」「ほかにもいっぱいいい選手いるのに」って。
サッカーを見始めた頃は、日本のサッカーはこういうものですって、分かりやすく示してくれるのが代表だって思っていました。普段はにくいあんちくしょうが、味方になったら結構いいやつに思えたり、「大長編ドラえもん」のジャイアンみたいに頼もしかったりする、そんな美味しいおまけ的非日常。それこそが長いこと、私にとってのサッカー日本代表でした。その主役は、選手たちのはず。でも今は、そうじゃないよね。電通JFA
いつからだろうなあ。選手を起用する側と見る側の間で、選手が宙ぶらりんになってしまったのは。いまや、「代表」と「Jリーグ」でジャンルが分かれちゃってますよね。おなじ「日本のサッカー」、お互いがお互いを必要なはずなのに。そのいびつな状況を明らかにしているなら、今の代表は「日本代表」として悪い意味で正しいのかな。ああ、こんな正しさはいやだ。今の状況で、誰が幸せになれるんだろう?今日の試合をチームでどう受け止めているかはわからないけど、観る側もやる側も、納得のいくサッカーをやってほしいなあ。
せめて、「次にアウェイで勝てばいいこと」と腹を括れりゃいいのだけど。