うららかびより

家族のこと、趣味のこと、その他いろいろなこと

彼らには見えているのか

相手を傷つけてまでも自らの正当性を保とうとするときの醜い顔が。
山瀬、中村憲剛、今野、駒野が入ってシステムも変わり、遠藤と鈴木の負担が減り、田代のポストプレイが生きるようになり。こうして、北朝鮮戦の引き分けから立ち直ったチームは、厳しい試合をものにした…とここまでは代表にとって意義ある試合だったと思う。しかし、試合が進めば進むほど見せつけられたのは、ナショナリズムの殻を被った、底無しの虚無だった。こちらの気力まで吸い込まれそうな、暴力と虚栄。しかしあっちの世界に引きずり込まれずに、サッカーをサッカーとしてやり抜いた代表のみんなには、お疲れ様よくやった、と言いたい。この経験は、記憶の定着がすくなく若いチームに大きな財産をもたらすだろう…くらい思わないとやっとれんな。橋本のツェペリさんみたいな怪しいヒゲには、ちょっとばかし和ませてもらったけど。
人の心を助けるどころか、ガチガチに縛って追い詰め、いかれた行為に走らせるカラクリ。それを果たして、国とか社会といっていいのだろうか。有り得ない現実は、こんな形でピッチの上に現出してほしくなかった。
それでも、選手が代表であることに誇りを持ってプレイし続けるなら、これからもちゃんと、支持していこうと思います。最近はいいかげんなJFAと、それに対して怒るサポーターという二つの顔しか見えない状態だったけど、代表に選ばれたことを素直に喜ぶ安田の姿には、はっとさせられたんだよなあ。実際に代表でプレイするのは彼ら。それを目指して頑張ってきたひともたくさんいる。そんな彼らの気持ちが、協会とスポンサー、或いはサポとのあいだの綱引き合戦が繰り広げられる間に、置き去りにされてやしなかったか。だからこそ代表は、もっと彼らの気持ちが大事にされるような集まりであってほしい。そんなことを考えていた矢先の、これだ。
安田、それからやたら削られまくってる加地。二人とも、どうか無事に、開幕には万博で元気な姿をちゃんと見せてほしい。ほかのみんなも、最後まで、どうか無事で。
試験前に残業がつづいてテンパっててどうしようもないありさまだけど、これだけは書かずにはいられなかった。すみません、日曜日までもうちょっと潜ります。ぶくぶく。