うららかびより

家族のこと、趣味のこと、その他いろいろなこと

雨晒しなら濡れるがいいさ

マグノ契約解除。ロスタイムの茂木同点弾。實好、引退表明。
遠い空の向こうで立て続けに起こったことは、理解や予想の範疇のようでいてその実、内側からジワジワと意識を食い尽くして私をいまいるこの場所から、断ち切ってしまいそうなくらいで。しかし人様の軒先じゃあ、泣くに泣けない。實好、まじかよ。立命館大時代のインタビューが載ってるストライカー、うちにまだあるんだぜ?直接聞くならまだしも、正直どうしたらよいやらさっぱりわからない。天皇杯決勝戦で、實好に現役最後の嬉し涙を流させてやらなきゃって思うけど。
全くその気はなかったのに、日産スタジアムでカバンの中に西野さんのリストバンドがあるのを見つけて苦笑したのなんて、もう100万光年の遠くの出来事みたいです。ナビスコ決勝に持ってったものだから、荷物整理のときに残してしまったのだった。なにも知らず、2時間後になにが起こるかも知らなかった私は、見つけてうひゃひゃーと苦笑して、またそれをカバンの底にしまった。エチケットとして携帯からこっそり取った、ガンバボーイの携帯ストラップと一緒に。それもいましばらくは、見られません。朗らかとかいてあきらとよむその一文字は、いまの心境からあまりにもかけはなれていますから。それをカバンの奥に押し込めたことは、書類に飛び散ったインクの染みみたいに、ささやかなる罪悪感をもたらすようで。
むしゃくしゃしてどうしようもなくて、なぜか横浜のヨドバシで、ドラクエ4を買ってしまって帰宅中。なにかしないと気持ちの置き所がないのは事実だけど、RPGのやりこみで現実逃避って、そらちょっとちがうだろ。なんという頓珍漢。しかしこの心の嵐は、ちょっとやそっとでやみそうにない。よかった、明日は休みで。
誰かの罠にはめられたわけでも、未曽有の危機が訪れたわけでもない。ただ、自分たちでこけて、脱落した。それだけ。戦犯を決めるなど、ナンセンス。しかしだからこそ、おとしどころのない感情は、去年に引き続きコールタールのごとく心の奥底に沈殿してゆく。そして嘆こうがお前ら全員死ねとわめこうが、ACLの荒波がやってくるというわけです。
ガンバ大阪よ、私はどれだけ君たちの力になれたかな。

疲れたなら/少し休め/木陰を見つけひとやすみ
どうなって/しまったのか/そんな自分に疲れたか
おお神よ/あなたがいて/皆を守ってくれるなら
おお神よ/彼のことを/そっと救ってくれないか

この歌は、今やマグノ以上にガンバにこそ似つかわしくなってしまった。それでも闘いの季節は続く。天皇杯で力尽きるまでは。どうせ続くなら、今年の最後に笑って終われる唯一のチームになるまで、続いておくれ。