うららかびより

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【ゼロックス杯】夢ならいっそ醒めないで このままいっそ抱きしめて

慌ただしく国立を去り、人の買い物に付き合って、メシ後、帰宅中。
単にPSMで勝って、多めのおこづかいを手に入れたというだけでなく、

  • 他チームの皆さんに強烈な印象を与え、今年のガンバは怖いと思わすことができた。
  • 何かの弾みでドツボにはまった時に立ち返ることができる、いいイメージをみんなで共有できた。
  • こぼれ球に対する寄せの甘さ、ミドルレンジからのシュートの効果のなさなど、伝統的な課題に対する解を見いだすことができた

など、二重三重に意義ある内容だったと思います。荒さもあるけれど、宮本とフェルがいなくなったというマイナス面を感じさせることなく、2007年仕様をきっちりプレゼンテーションしてみせましたね。立派でした。
ターニングポイントは、2点目だったように思います。マグノの先制点のあと、攻めてもなかなか加点できない状況が続きました。飛車角落ちといえど、ワシントンは健在ですから、守りでリズムを取り戻された後にカウンターを食らうのは恐ろしい状況。2対0で終わることで余裕を持って後半に臨めたので、あの一点は本当に救いの水となりました。二川はボールを持っていないときの走り込みや、アクセントとなる小さなサイドチェンジのパス、そしておなじみギリギリのところに通す地獄パスなど、持ち味を出していましたね。それに至るまでの遠藤の下拵え的なパスワークや、明神の汗かきも利いていました。
無論相手は、闘莉王永井雄一郎相馬崇人田中達也堀之内聖長谷部誠といった錚々たる面子を欠いていたことを、考慮せねばなりません。極端なリアリズムを1年間追求したことで、浦和の選手は心体ともに成長し、「浦和はこういうチーム」というアイデンティティは、ちょっとやそっとじゃ揺るがなくなっている状態。ボランチの連携不足に、最終ラインの圧力不足とスピードへの対応能力の不足と、問題点ははっきりしていますから欠場組も戻れば回復はたやすいでしょう。手負いの獣は、恐ろしい。しかし5月の再戦は楽しみでございます。喜びすぎず、悲観もし過ぎず。いい船出ができたことを素直に喜んでおきます。
個人に話を移します。渋い黒子に徹した遠藤。ミドルレンジへの意欲がいい方向に向いてきて、チームの舵取りだという自覚がわいて来た二川。熱く厳しくチームを守るシジさん。守備の人としての役割に徹した加地。カバーリングと安田のフォローが抜群だった山口。今日はちょっと動きすぎて、加地のエリアを塞いでしまった場面もあったけれど、迷いなく清廉なプレーが気持ちいい前田。今日はいまいちらしくなかったけれど、気迫と頑張りで流れを作れる播戸。凄みあるプレーを連発してくれたマグノ。これから頼むよバレーに中澤、平井。
そしてなんと言っても、本日の白眉は安田です。受け身に廻ったときの対人戦術や周囲との連携に荒さが目立ちましたが*1、ひとたびボールを持って前を向くと、堂々としたもの。対面の平川君と、互角以上に渡り合うことができてましたね。ガンバにおける「太りやすい金髪日本人は頼れるの法則」、稲本以来久々に発動しましたね(笑)。これからも、頑張れ。
というわけで、一点の曇りもない喜びとともにつかめた初タイトル。新シーズンのオープニングゲームに相応しいサッカーが、できました。その尊さを噛み締めつつ、開幕戦へ気持ちを切り替えることにします。
皆さん、お疲れ様でした。そしておめでとう。

明日は味スタに行って参ります。

*1:ゴール方向への不用意なクリアだけはやめてほしいけど