うららかびより

家族のこと、趣味のこと、その他いろいろなこと

河豚の棲む街を

私の通勤経路には河豚料理専門店があり、店先の水槽では河豚がどてっぱらを突き出して毎日ぶりぶりと泳いでいます。日によって、河豚の数は増えたり減ったり。一度だけ、一匹腹を上に向けてプカーリと所在無く魂も無く浮いている河豚の姿を観てしまい、さわやかな朝っぱらから毛の生えた心にグッサリと、渋い現実が突き刺ささりました。まあ、あの中にいれば遅かれ早かれ、食べられちゃうんだけどな。クチをうっすらとあけて歯をちらりと見せながら泳ぐ河豚。意外と観てて飽きないものです。私は色が白くてほっぺたがでかくて少し前歯がでかいので、なんとなく同属意識が沸いて来るよな来ないような。
しかし河豚から観たら、この私はいったいどうなんだろう。頭からよくわからない黒くて長いものが生えてもさもさしているし、胴体からなんか手足が生えてわさわさ動いている。…ひょっとしたら昔シガーニー・ウィーバーが戦ってた奴みたいに、めちゃめちゃきもい生き物として見えているのかもしれません。いちどインタビューしてみたいものだ。
気がつけば半月で、今年も終わり。世の中はとっくのむかしに消費礼賛モードに突入しており、くどいようですがノーボーナスなわたしは、ケッバーカバーカペッペッな気分だったんですが、ここにきて救いの手が。明日、部長が自腹を切ってわれわれ派遣に昼ご飯をおごってくださるそうです。しかも今半!肉ッスよ、肉!牛!牛君みたいに、阿波踊りおどっちゃうぞキャッホー!今日のTVKベイスターズくらぶ」で、本当に阿波踊り踊りながらゲスト出演しにきたらしいぞキャッホー!元力士のお父さんを持つ山口俊君は、もちろんシコ踏んでたらしいよキャッホー!先週から灰色だった視界が、一気に薔薇色になりましたよ。明日は朝礼でスピーチ当番に当たっていて、ネタもうまく練りこめず憂鬱だったんですけど、適当にサッカーのこととか、しゃべってりゃいいやって気になってきました(いやよくないだろ)。ありがとう部長、そして牛。今から明日の昼間が楽しみですよー!
しかし前職*1ならば、今頃クリスマス仕様の殺人シフトが始まって、休日は平日に回るせいで誰とも予定が会わず、よれよれと家で過ごしていたわけです。疲れを翌年2月くらいまで、引きずっていたわけです。それに比べれば、体力的にはだいぶ恵まれているという実感があります。このまま平穏に、困った出来事も無く、ガンバも無事に元旦まで進出していい年末年始が遅れればいいなあと思います。こんな年末年始は、何年ぶりだろうな。前のところには予想外に長いこといましたからね。
しかしこの記事を読んだら、できかけていたかさぶたがピシリと痛みました。早く切り替えないと。うむ。でも時々、頭の中で鳴っちゃうんだよな、多村の応援歌。「世界」と聴くと「セ界」に聞こえて、ぎくりとしちゃうんだよな。
「過去と現実」で、ボニーピンク嬢は歌っておられる。

過去に生きる多くの人は
現実を信じない人
通り過ぎなければ目覚めない人
(歌詞全文)

あってほしかったはずの過去、見たかったはずの過去。そして未来。もっと見たかった笑顔、ホームラン。それに私はずっととらわれてる。それは分かってるんだ。もう現実は、別の方向へ動き出してしまった事だって。新しい年には新しい場所で新しい気持ちを、手に入れることができるだろうか?或いは今いる場所で、今いる人たちを変わらずに、愛することができるだろうか?

過去と現実

過去と現実

*1:アクセサリー販売店チェーンの管理部門所属