冬休みに読みたいサッカー本
- 作者: 市之瀬敦
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2006/11
- メディア: 単行本
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ここ数年のサッカー界は、リーガ・エスパニョーラの人気にも現れているようにラテンのサッカーが咲き誇り、匂い立つような色気でもってサッカーファンの心の琴線を刺激してやみません。破滅と酩酊、浪漫と駆け引き。それらががない交ぜになって、灰色の現実とは一線を引いた、夢のような世界が毎週末、繰り広げられています。こと代表レベルになると、そんなふくよかな夢はフリーズドライされてしまい、もっぱら「勝つために手段を選ばない」ことが美徳とされるものですが、ポルトガル語圏のポルトガルやブラジルは、今もそんなドライな現実の横行するピッチに、つかの間の夢を滑り込ませてくれる存在(や、でもブラジルは最近そうでもないかな?)。そんな代表がいかにして成り立って行ったか。この二つの国にどういった過程で、浸透して行ったか。社会学的な観点から、その過程が描かれているとのこと。
よくブラジルだけを取りあげた本はありますけど、ポルトガル語圏を描いたものは珍しいですね。かつて宗主国と植民地であった二つの国が、袂を分け異なる文化を発展させていっても、サッカーはどこか似ている…そんな不思議を、伝えてくれる本ではないかと。早速アマゾンでぽちりました。まだ積読してある本があるので、冬休みにでもゆっくりと。
あささんもおひとつどうですか。なんとなく、お気に召していただけそうな気がします。