うららかびより

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冬休みに読みたいサッカー本

砂糖をまぶしたパス―ポルトガル語のフットボール

砂糖をまぶしたパス―ポルトガル語のフットボール

うーんうーん、のころうバナーのネタが思いつかねー。と、現実逃避にアマゾンを徘徊していた所、大学時代にポルトガル語文法を教わった、市之瀬先生の新刊を発見。先生は確か記憶によれば浦和レッズびいきですが、クラスでわたしくらいしか分からない黒豹エウゼビオのことを3分間だけ熱く語っていたのと、1年前期の最初の文法テストで50点を食らったのを思い出します。…おいおい、あんまりいい思い出ないじゃん。
ここ数年のサッカー界は、リーガ・エスパニョーラの人気にも現れているようにラテンのサッカーが咲き誇り、匂い立つような色気でもってサッカーファンの心の琴線を刺激してやみません。破滅と酩酊、浪漫と駆け引き。それらががない交ぜになって、灰色の現実とは一線を引いた、夢のような世界が毎週末、繰り広げられています。こと代表レベルになると、そんなふくよかな夢はフリーズドライされてしまい、もっぱら「勝つために手段を選ばない」ことが美徳とされるものですが、ポルトガル語圏のポルトガルやブラジルは、今もそんなドライな現実の横行するピッチに、つかの間の夢を滑り込ませてくれる存在(や、でもブラジルは最近そうでもないかな?)。そんな代表がいかにして成り立って行ったか。この二つの国にどういった過程で、浸透して行ったか。社会学的な観点から、その過程が描かれているとのこと。
よくブラジルだけを取りあげた本はありますけど、ポルトガル語圏を描いたものは珍しいですね。かつて宗主国と植民地であった二つの国が、袂を分け異なる文化を発展させていっても、サッカーはどこか似ている…そんな不思議を、伝えてくれる本ではないかと。早速アマゾンでぽちりました。まだ積読してある本があるので、冬休みにでもゆっくりと。
あささんもおひとつどうですか。なんとなく、お気に召していただけそうな気がします。