うららかびより

家族のこと、趣味のこと、その他いろいろなこと

かんぽかんぽかんぽ、かんぽー/ウン年ぶりの注射

今年になってから、とくに病気でもないのにいきなりカックーン!と、疲れやすくなりました。おなじ「○○しやすい」でも「チケットとりやすい」「ベイスターズバズーカが近くに飛んできやすい」ならちっとは得なんでしょうが、そうも行きません。世の中、うまい具合にできてるようで、肝心なところはボタンが掛け違っているというのがよくあるパターン。
特に最近は、5時20分の定時にあがれるお得な契約のはずなのに、家に帰ったらドット疲れが出てきてしまって。ほとんど何にもしないでだらだらして、寝てしまうことが多くなってしまっています。多分病院へ行っても、適当な薬を出されて追い返されるんだろうな、いやそもそも病院自体あまり行きたくないなー有給使いたくないなーと、うだうだやってる間に、ぱっとひらめいた言葉がありました。
「漢方」。
頭の中で、田中邦衛が飲み屋街をクルクル踊って歌うあのCMソングが、ぐーるぐるですよ。対症療法が主体の西洋医学に対して、その人個人の体質をじわりじわりを変えて長期戦に持ち込み、不調の原因そのもののを断ち切るのが漢方。…って高田崇史の「Q.E.D」シリーズでタタル先輩が行ってたような言ってなかったような。ひょっとしたら私みたいなのには、漢方の方が力になってくれるのかもしれないなと、ふと思いました。ぐらぐらな記憶の引き出しの中に、もうひとつ、漢方がらみのもの発見。去年読んでいた女性誌に、漢方がらみの小説の広告が出ていたんです。変わった題材だなあと、ちょっと心に引っかかったのを覚えていました。
で、おぼろ豆腐みたいにあいまいでやわらかい記憶を頼って、見つけたわけですよ。

漢方小説

漢方小説

南伸坊の挿画が素敵な、この一冊。わりとつるっと読み終わるお話でした。実際一日で読んでしまった。起承転結があってドラマチック、というわけでもなく、淡々と過ぎていく日常の中でふとしたことで心身のバランスを崩してしまった主人公の女性が、漢方医にかかり、戸惑いながらも自分の心と体を見つめてゆく話。漢方は決して万能ではないし、劇的に生活を変えるわけでもないけれど、本人さえも忘れていた「あるべき状態」へ少しずつからだを戻してくれるものなんですね。体と心は、けっして切り離せないもの。どちらかがおかしくなるともう片方へ跳ね返ってくる。当たり前のことなのかもしれないけど、大事なこと。この話も地味なようで、ところどころに心に引っかかるフックとなる出来事があるので、それこそじわじわと効いて行きました。漢方も、こんな効きかたをするんでしょうか。おもしろい!って手放しでお勧めできるわけではないけど、じっくりほっこりと読みたい一冊でした。というわけで、いまちょっと漢方に興味を持ってます。薬局はとかげの干物とか、朝鮮人参の漬物が置いてあってにおいがきついのか…という明らかに漫画に毒されたイメージを抱いていたのですが、最近はこんなしゃれたお店もあるようですしね。有楽町西武なら、化粧品買うついでに寄れそう。
健康つながり、ということで今日はインフルエンザの予防接種を受けてきました。大学でもやったかどうか記憶が無いので、下手したら10年以上のご無沙汰です。ちくりとしましたが、いかにもおかんなベテラン看護士さんがやってくれたので、それほど痛くなくてすみました。一時期サイト運営で無理をしたのも祟っているのだと思います。もう30過ぎましたから、すこしずつ、体をいたわって治して生きたいです。環境や周囲の人たちも変わり、最近ようやく「長生きしたい」と思えるようになりました。…というなら、あんまり夜更かししちゃいけないんですけどね(汗)。目標は11時就寝ッス。