うららかびより

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僕の休日、僕のヨコハマ

6月3日、横浜スタジアムで行われた、日本生命セ・パ交流戦横浜ベイスターズ北海道日本ハムファイターズ戦を観にいってきました。北関東住まいの私が、多摩川を越えて神奈川県まで到達するのは、実に7ヶ月ぶり。等々力陸上競技場でガンバがJリーグチャンピオンとなって以来です。針でつついたらパンとはじけてざあざあと雨が降り出しそうなあいにくの曇天模様で、試合が中止にならないか心配だったのですが、どうにかもちました。よかったよかった。
以下、長くなりますのでたたみます。なんか、練習風景のレポが多くなったきがしますね…。

試合前&練習風景

今日は内野B指定席一塁側。前のほうだったので、すこし手すりが視線にかかることを覗けば、グラウンド全体が見渡せるいい席でした。2時間ちょっと前に到着すると、ちょうどハムの選手が練習をしているところ。横浜スタジアムは、練習時間の間のみ、バックネット側の前のほうに立ち見で入らせてもらえるので、たっぷり見学することができました。この日は横浜を応援しに来たんですが、小笠原道大セギノール高橋信二森本稀哲金子誠、そしてSHINJOといった、一軍で活躍している選手たちがかなり近くで見られて、うれしかったです。サッカーの試合前練習より、ゆったりと時間をとって行われますしね。
SHINJOが出てきたときは、横浜のユニを着ていた人もみんな注目していました。他の選手たちは、みんな上着は黒い練習着なのに、SHINJOだけ試合用ユニフォームを着ています。これもパフォーマンスですかねえ(笑)。
しばらく観ていたら、横浜側のベンチから、髪の毛をコーンロウにセットした、すらっとした黒人選手が出てきました。横浜のクローザーで、日本球界最速記録である161km/hを出したことでおなじみの、マーク・ジェイソン・クルーンです。なぜか黒い襟のついた、赤いシャツを着ています。なんでかなあ。彼は球団職員さんと一緒に、そのままSHINJOに近づいていきました。にこやかに談笑しています。ここで、思い出しました。札幌ドームでの同一カードのとき、SHINJOクルーンに、自分がデザイン、着用してその後物議を物議をかもした赤い開襟シャツをプレゼントしていたんです。クルーンは律儀にも、それを着てSHINJOと再会したのでした。二人はがっちり握手して、その後肩を組んで記念撮影。球団職員さんがデジタルカメラのシャッターを切っていました。裏面のディスプレイでできばえをチェックして、満足そうに笑ったあと、クルーンはまたベンチの裏に引っ込んでいきました。なんか、すごいものを見た気分。
バッターボックスの近くで、コーチからトスしてもらったボールをキャッチしたあと、クイックモーションで投球動作に入る練習をしていた人が居て、だれかと思ったら、最近高橋信二と捕手のポジションを競っている、鶴岡慎也。それは二塁への牽制球の練習だったのです。あまり観られるものではないので、それ以降は鶴岡ばかかりをじっくり観てしまいました。相川と同じポジションなので、捕手の練習内容には、やっぱり興味があります。高橋信二は、トスバッティングにバッターボックスに入っての打撃練習をしているところしか見られず、鶴岡のほうがじっくりと練習に取り組んでいる印象。前日の先発マスクは高橋信二でしたが、今日は鶴岡なのかなあと思ってました。ところが、先発バッテリーが発表されたら、ハムは高橋信二とディアス。試合前の練習量やメニューって、個人差があるのでしょうか。それとも横浜側に先発マスクを悟らせないためだったのでしょうか。そのあたり、悲しいかなちょっと見当がつきません。
ちょうど昼時でおなかがすいたので、バックネット裏を離れて買出しをし、自分の席でご飯を食べながら(ホイルハンバーグ弁当はおいしかった)練習を見学していました。サッカーの試合を見るときでも、練習は楽しんでみているくちなので、どっちのチームも交替で長い時間見られる野球はいいですね。
ハムの選手たちの練習が終わったあと、いよいよ横浜の選手たちが登場。こちらは最初から交流戦ユニを着ているんですね。右袖に背番号と同じ数字が入っているので、まだあまり詳しくない私でも、選手の判別ができてありがたいです。それでも23番の藤田一也と、33番の古木克明をまちがえちゃって、まだまだかなり小物ですが。
目下正捕手の相川亮二が、見やすい位置でキャッチボールを始めたので、だらーんと観察。捕手なので、ほかのポジションの野手や投手みたいに、野球帽を被っているところはあんまり観たことなかったです。彼の帽子はおそらく、一人だけやけにきれいなのでしょう。あと、村田修一は太…いや、古式ゆかりスラッガーを思わせるがっちり体型なので、他の人より見分けがつきやすい気がします。多村仁も後ろ髪がサラサラしているので、わかりやすいです。あとはうろおぼえの背番号を頭の中で反芻しながら、どうにか確認する感じですね。
この時点で、スタジアムはまだ曇り空で、風邪は少し冷たかったです。海沿いだからでしょうか。

試合のこと

横浜先発の門倉健さんが、初回から三者凡退に討ち取り、好調な滑り出しをしたのにたいして、ハム先発ディアスはかなりの制球難。カウントもボール先行が目立ち、そのせいで1回から石井琢朗さんヒット→二塁盗塁成功、2番の吉村が空振りに倒れるも3番金城、4番村田が連続フォアボール。1死満塁です。続く多村は空振り三振に倒れてしまいましたが、その後暴投で高橋のグラブから球が逸れ、拾いに行っている間に琢朗さんホームイン。あっけなく先制です。6番に打順を変えるとともに、登場曲をヴェルディの「レクイエム」からゴダイゴの「モンキーマジック」に変えて心機一転の佐伯さんが、タイムリー2点ヒット。できすぎな展開となりました。そのあとの内川がフライに倒れて3アウトとなりましたが、12対7のホームラン競争状態となった前日みたいな試合に、今日もなるのかなあとちょっと心配に。ロッテのときもそうなのですが、なぜか見る試合は打ち合いとなることが多いのです。…ひょっとして、長年ガンバの試合を見続けた影響で、よからぬ何かが体にしみこんでしまったのか、と失礼きわまりない妄想を繰り広げながらじゃがりこをパクパク。
続く2回には両チーム1点を取り合いましたが、そこからしばらくはゼロ行進が続くこととなります。ハムの打線は、門倉さんが見事なピッチングで抑えてくれていましたし、不調をかこつ主砲セギノールを筆頭に、打線に元気がありません。対して横浜はというと…打てている人と打てていない人がハッキリと分かれてしまい、打線のつながりがいびつになってしまったと思います。そして、こちらもやはり、ハムの誇る充実したリリーフ陣のうち、武田勝武田久の好投がありました。武田久は、札幌ドームでのハム対巨人三連戦のときにテレビで見たのですが、そのときの印象以上に力強いピッチングをしていて、すごい投手だと思いましたよ。
特に村田と多村に、いまいち元気がなかったのが気がかりです。村田は4番になってまだ3試合目。負けん気の強さゆえに表に出さないだけで、人知れず重圧に耐えているのかもしれません。ロッテを観ていると、4番に特別な意識がもちにくいのですが、やはり他チームだと、たまった打者を返して打点をつける以上の、責任が課されているようですからね。多村は、昨日ホームランを2本打って、少し疲れているのかも?同じくホームランを2本打った吉村も、タイムリーが1本出ましたが、あとはおとなしめ。7回に死球を受けた影響は、どうなんでしょう…どこに当たったか、きちんと確認していないのですが。両チームとも、ああいう大味な点の取り合いの翌日でしたから、通常以上に疲れていたということも考えられますね。
というわけで、あまり起伏の無いちょっとしょっぱめな展開が続きました。
あと印象に残ったのは…3回表でしたかね、右に切れながらぎゅーんと伸びていく打球を、ライトの金城龍彦が走りながらバックハンドでスパンとグラブに納めて、フライにしてしまったところ。それから2回に、セカンドの内川聖一がセンター方向の痛烈な当たりをしっかり捕球して、1塁ランナー稲葉篤紀フォースアウトとしたところでした。金城はさすが守備の名手といわれているだけあります。内川は、守備のほうでよくがんばっていたと思います。
別の意味でスタジアムにどよめきが走ったのは、6回表。小笠原のセンター前ヒットの打球がイレギュラーバウンド空中でイレギュラーな変化を起こし*1、それにあわてた多村が捕球の際左足をひねってしまったのです。多村はうずくまったまま、動こうとしません。多村といえば、びっくりするような経緯でけがをしてしまうことで有名な選手…。このけがはそれとは別で試合中のアクシデントですが、今シーズンも開幕後いったん離脱しているだけに、緊張が走ります。
その後、歩いてベンチまで戻っていって治療が続けられました。5分程度でしょうか。それ以上に長い時間のように感じられました。相川も門倉さんとキャッチボールをしながら、ベンチを心配そうに見ています(ってまじまじと観察すな、自分)。吉村は股割しそうな勢いで、足を広げてストレッチをしています(暇なので余計な観察をしてしまいました…)。なんだかスタジアム全体がそわそわと、落ち着きません。負けてはいないものの、勝ちきれていないもやもやとした状況で、多村までまたけがで離脱しまうのはまずい…。
その後、どうにか守備に戻った多村でしたが(しばらく「センターに打球が飛ばないように」と祈るように試合を見ました)、7回の打席では吉村死球→金城送りバントで吉村二塁→この回からマスクを被った鶴岡が球をそらした間に吉村は三塁へ、という経緯で大事に繋いできたランナーを得点圏におきつつ、空振り三振…そのまま引っ込んでしまいました。8回表からは、外野はレフト小池、センター金城、ライト吉村という面子で守ることに。印象批評にすぎませんが、やはりすこし脚の具合が悪そうでした。日曜日は大丈夫でしょうか…。
さて、守りのほうですが、8回から疲れが出てきたのか、門倉さんの制球がやや乱れます。先頭打者森本はゴロに打ち取ったものの、田中賢二と小笠原に連続ヒットが出て2点目を献上。その後セギノールを三振で切って捨てたあと、抑え・中継ぎの四人衆、通称「クアトロK」の加藤武治にバトンタッチして、門倉さんはマウンドを降りました。
…えーとえーとあのー。ここで突っ込んでいいのでしょうか。川村丈夫木塚敦志、加藤、クルーンの4人をそろってJFKのように売り出したい気持ちはわかるのですが、登場の際の映像が仰々しすぎてこっぱずかしい!この日は加藤とクルーンのときに2回見る羽目になったわけですが、演出はあの巻き舌リングアナ、レニー・ハート女史を起用している超ど派手な代物。いつも帽子をはすに被ったヒップホッパー風の容貌であるクルーンはともかく、日本人3人の素朴で人のよさそうな顔がチョコリーンと並んでいると…しかもそのバックが黒地にボーボーと燃え盛る炎だと…うひゃー。そのたびに「ひー」と恥ずかしさのあまり下を向いてしまった、ぶりっこな私です。なぜか観ているほうが恥ずかしくなる、不思議さよ。まあそれで、相手バッターの闘志もそげるようならいいのですが(ってよくねえよ)。
それとこれとは別に、SHINJOをストレートで空振り三振に打ち取った加藤は、めっちゃくちゃかっこよかったです。やっぱり藪田しかり、職人気質のセットアッパーには惹かれてしまいますし、見事しとめてくれたときはしびれます。
最終回はクルーンが登板。またあのクアトロK超ハズカシ映像を見せられる罠。クルーンにはヒップホップのテーマ曲があるんですね!横浜の選手、とくに若手は、レゲエやヒップホップがお好みらしく、そういうのを何回か聴いているうちになんとなーく同じように聞こえてしまってたんですが、クルーンのはよく聴いたら、「ヨコハマ」とか「Kroon is here.」とか、いかにもな言葉がライムに盛り込んであるのに気づきました。前からなんでしょうか。自分のテーマがちゃんとあるって、プロレスみたいでなんかかっこいい。
そんなクルーンですが、先頭打者はピッチャーゴロに打ち取ったあと、続く鶴岡の打球も難なく村田が取って2アウトかと思ったら…無常にも村田のグラブがボールをはじいてしまい、鶴岡は1塁へ。おいおいおまえさんよ…。しかし、連続代打の木元、小田と続いた難しい打者を空振り三振で打ち取り、事なきを得ました。ナインがベンチメンバーとハイタッチをしながら、引き上げていきます。藤田の隣に、古木が居るのを発見しました。古木、観たかったんだけどなあ…この日は出番がありませんでした。最近は、スタメンから外れることも多くなってきています。想像ですが、吉村、内川と、若くて生きのいい打者に古木と同じスラッガータイプが多く、競争が激しくなっているかなあと、思います。でも、次の試合では、ぜひ、打席に立っているところを観たいものです。
お立ち台は、好投した門倉さんと、2点タイムリーを打った佐伯さん。あれれ、佐伯さんよく見たらひげが復活してる。そして、自分のインタビューはそこそこに、門倉さんへとバトンタッチしたのですが、その門倉さんが謙虚に佐伯さんを持ち上げていました(笑)。門倉さん、今年は開幕からなかなか出せず、一時は中継ぎ起用による調整もありました。ようやくこの日、納得のいくピッチングができたことで、満足しておられたそうです。
そして最後に、猪木マナーで1、2、3、ダァー!あごが長いことで有名な門倉さんは、登場曲も「炎のファイター」なのです。ロッテでは橋本が「爆勝宣言」を使っているし、どこにいってもプロレスから離れられない私。でも、ちょっと気持ちよかったです(笑)。
さてさて、相川亮二なんですが。この日4打数1安打でありました。得点には結びつかなくて残念でしたが、今年初めてヒットを見られたのはよかった。それほど足は早くないのに、二塁打をよく打っている印象があります。守備面については、どんなサインを出しているか知る由も無く、ミットの構えも確認しづらい位置だったので、リードについてあれこれいえませんが、門倉さんが気持ちよく投げることができたということは、うまくいっていたって解釈していいのではないかと。

さて次は何戦に行こうか

というわけで、横浜が4対2で勝利。すこし物足りないなあと思うところもありましたが、依然として借金が20近くもあるチーム状況において、まず勝つことは一番のくすりです。門倉さんに自信が戻ったわけですし、実りはあったと思います。一つ一つ、こつこつと、勝って行ってほしいと思います。
さて、次はいつ、どの試合を観にいきましょうか。来週の金曜日の仕事帰りに、オリックス戦へいこうかと思っていたのですが、給料日前でちょっと財政が苦しいので、やめておくことにしました。ロッテやガンバ、そのほかのJ1、J2も観たいので、じっくり考えることにします。…お、よく観たら、8/5のA32日目には、ちょうど東京ドームで、試合がありますね。国立開催のA3がデーゲームだったら、はしごもできるんですが…日程はまだでていないんでしたっけ?まあいいや、果報は寝て待てってことで。

*1:6月4日付の多村ブログからの情報に基づき修正。こういうこともあるんですね…