うららかびより

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TEAM26がちょこっと羨ましいというあたりから、ガンバのファンサービスについてちょっと考えてみる

久々に野球ネタを絡めてみます。
少し前の話ですが、千葉ロッテマリーンズの今年度ファンクラブ概要が発表されました。主な変更点は、下記の通り。

    • 千葉マリンスタジアムへの来場、チケット購入、グッズ購入など、千葉ロッテに対する応援行為に応じてポイントが貯まります。一定数集まれば、観戦チケットやANAマイルとの交換も可能。
    • ポイントカードは電子マネーEdy機能及びANAマイレージカードを搭載しており、スタジアム内ショップなどで電子決済が可能。利用額に応じてANAマイルも貯まります。
  • 全てのチケットを特別価格で購入可能
    • 今まで千葉マリンスタジアムの外野応援席チケットは、当日球場窓口販売のみの扱い。試合によって早朝から並ぶ必要があり、近隣住人以外にはだいぶハードルの高いものでした。今年度からは全席種でPC/携帯からのオンライン購入および、千葉マリンスタジアム「かもめの窓口」での事前購入が可能となりました。
  • 階級制度の導入
    • プラチナ(年会費:1万円※ゴールド会員からポイント獲得数上位者200名が自動的に切り替え)
    • ゴールド(年会費:1万円※人数制限あり)
    • レギュラー(年会費:3500円※人数制限あり)
    • ジュニアマリーンズ(年会費:3000円※子供向け・人数制限あり)
    • 一般(年会費:無料)

等級に応じて招待券の有無、ポイント換算レート、その他特典の有無など細かく異なります。詳細はファンクラブサイトをご覧下さい。

因みに会員申し込み受付は25日から。丁度ゼロックス杯の日なので気が気じゃないです…トホホ。午前零時とともに受け付けてくれれば良いのですが。レギュラー会員になりたいんですが、果たして人数制限枠はいかほどなのか。いっそのことゴールドでもって思うんですけど、貧乏人にはちとつらい物があります。
ところで今回の新制度の中で、ガンバ主催試合でも導入できないかなあと思ったものがありました。ポイント制度と電子決済です。
93年ごろのバブル期はおいといて、今よりも観に来る人が少なかった昔からのリピーターが、万博の観客動員を支えてきました。比較的代謝が激しいゴール裏(随分と若者が増えましたね)以外にも、SBやSM席辺りにそういう方がいらっしゃるなあという印象です。昨年後半から、成績に正比例するように観客動員が順調に伸びていきましたが、それに加えて優勝の余波で今年はかなり観客動員が増えてくるでしょう。そうしたお客さんをつなぎとめておく為には、試合内容の充実以外に、万博そのもののホスピタリティを上げることも必要です。
ゴール裏芝生席の完全改修などの先手が既に打たれていますが、関東のスタジアムを見慣れたものにとっては、正直まだまだ物足りないです。ハード面では、万博競技場が管理下にない施設であるというアドバンテージが有ります。日本万国博覧会記念機構という独立機構が、万博競技場の管理組織なのですが、こちらの規定のために万博競技場内では火の気が使えない、という話をきいた事が有ります(以前も書きましたが)*1千葉ロッテは今年から千葉マリンスタジアムの指定管理者となったので、ネーミングライツ制度導入など、ハード面でのてこ入れがかなり可能となりました。このあたりは仕方ないとして…ソフト面では改善の余地が有ります。常勝クラブへと進化するためには、この点の底上げが必要です。
例を挙げると、ブルスパジオではいつも、ファンクラブ会員証を提示すると、一定の率で割引サービスを受けられますよね。万博競技場からは少しどころではなく遠いですが、練習見学の時に利用する方も多いはずです。
ところが、1人の会計ごとにおっちゃんが一人一人の会員番号を帳面に書き写しては、割引後の価格を計算しています。これがいつも気になります…。メインスポンサーとして天下の松下電器を擁しておきながら、このアナログぶりは一体何なのか、と。因みにこれは10年来替わっていません…トホホ。5人くらい並ぶと、すぐに詰まります。せめて会員証にバーコードや磁気テープを仕込んで、リーダに読み込ませることなど、出来ないのでしょうか。一昨年辺りにバイトを募集していましたが、会員の増大で、今年こそおっちゃんが過労でダウンしてしまうんじゃないかとちょっと心配です…もうだいぶお年のようですし。
ICカード化&電子決済可能(Edyが使えるようになれば、おサイフケータイという選択肢も出てきます)とすれば、それも回避できるんじゃないかと思うんです。競技場内の売店も、Edyを導入することで回転率が上がるでしょう。特に、ホーム側ゴール裏〜SB席に通じるエリアの売店はいつも混んでいる印象がありますからね。有効ではないかと。また、ポイントカードシステム導入は、リピーターにも有利ですし、いちげんさん以上リピーター未満のグレイゾーンへのアピールともなります。ガンバの現行ファンクラブ制度は、シーズンチケット利用者以外にとって旨味が少ない。そのあたりのギャップを埋められるのではないかと。またANAマイル機能は、密かに多い地方在住サポにも助けとなりますね。
これらの仮説はあくまで妄想の域を出ませんし、管理者側の許可がないとどうにもならない問題ではあります。でもTEAM26の制度を見てると、考えてしまうんですよね。
いちチャンピオンチームから、常勝軍団へのステップアップ。この薄そうで越えがたい壁を克服するには、成績や現場の意識だけではどうにもなりません。10年後、20年後、100年後も愛されるガンバでありつづけられるかどうか。今年1年は、その後のガンバの行く末を決めてしまう、大事な年です。形のある無しを問わず、得るものは沢山あるでしょう。いや、無ければ困ります。そして得た物を元手に、これからさき何が出来るのか。クラブ側も考えてくれているはずだと思いたいです。クラブにとって大の資本は選手ですが、サポーターに対する投資もボチボチ考えて行ったほうが良いと思います。
もちろん千葉ロッテの方式を、トレースする必要はありません。もっと地域性やリピーターの特性に合ったサービスを考えてくれればベストです。ただ、この長年無色透明に近い存在だったクラブが、フィールドの上でようやくいっぱしに自己主張できるようになり、「ガンバのサッカー」がブランド化しつつある中、今度はクラブ全体で有り方が問われていくことになる。そのあたりをクラブ側も理解しておいて欲しいですね。
普段何もやってない人間が、大風呂敷広げても説得力がないしえらそうだなあと思いつつも、ダラダラと書いちゃいました、すみません。お付き合いくださった方ありがとうございました。

*1:私の推測ですが、この規定はクラブハウスにも及んでいて、いつまで経っても食堂が新設されない一因となっているのではないかと…