うららかびより

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どうなる山瀬君&殊勝なタナタツ君&すったもんだなオーバーエイジ

右ひざ半月盤手術から、先のナビスコ杯・FC東京戦で復帰したばかりの山瀬君。昨日発表の、対シンガポール代表戦(8月19日)(もうすぐですね)に向けたチーム編成で、久々に五輪代表に戻ってきました。しかし本日付の「山瀬、条件付きでU−22代表復帰」(日刊スポーツ)と言う記事に拠ると、は、この遠征参加に対して非常に慎重な態度を取っているようです。
何せ、16日にJ1磐田戦をこなし、17日に旅立って19日に親善試合、そしてその週末にはまた試合ですからね…。本人も、そして沢山のサッカー好きが待ち焦がれた復帰直後だというのに。同じ右ひざの十字じん帯を痛めて、一年近く治療とリハビリに明け暮れた経験を持っている山瀬君が、不安な気持ちを抱くのは当然です。ボールを持つだけで人をワクワクさせる魅力を持った彼のプレイを、ピッチの上で一分一秒でも長く見せてもらうためにも、やはりあまり無理はしないで欲しいと思います。

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今回のメンバー編成に関して、様々な選手のコメントを載せているのが、意外な事に上述の☆「“阿部ッカム"になれ! 市原が特別イケメン養成講座」(サンケイスポーツ)と言う記事。自分のアピールに意欲を燃やす選手が多い中、田中達也君は「この遠征で初めての選手と、コミュニケーションをうまく取り合って、ゲームに勝ちたいです」(以上、記事より抜粋)という、ぐっとくるコメントを残しています。君はほんとに良い子だねえ。

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一方で、この遠征に関しては☆「U―22日本代表発表 オーバーエイジ3人目が難航 」(スポニチ大阪版)と言う記事も見逃せません。リーグ戦の最中に大事な選手をとられちゃかなわん、ってことで今回の代表決定までには割りと揉めに揉めたようですね。前回のシドニー五輪代表の時は、オーバーエイジは本選の時だけ呼ばれましたから、今のような段階で特に揉めはしませんでした。クラブも「五輪本大会なら仕方ない」と割り切って送り出せたのでしょう。…確かリーグも中断期間だったですしね(うろ覚え)。
しかし今回は、メンバー選考の一環としての遠征、しかも一試合のためだけですから…。しかもセカンドステージ立ち上がりの、大事な時期。山本監督は、本来オーバーエイジ枠の選手を3人呼びたかったそうですが、このため止む無く2人体制で望む事になったそうです。
両方の気持ちは理解できますからね…難しい問題なのですが。

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13日付けスポーツ報知には、☆「アテネ五輪期間Jリーグ開催提案」(スポーツ報知)という記事も載っていました。もしこれが実現するとなると益々オーバーエイジ枠召集への逆風は強まるでしょう。
私個人の意見としては、この年代を抜本的に強化して、アテネ五輪での経験を、ドイツW杯に向けての試金石としたいならば、オーバーエイジ枠は出来るだけ呼ばないのが良い、と思います。先輩方の背中を見ながら多くの事を学ぶという行為は、それぞれのクラブにおいて個人レベルで行っているはず。代表の場合、チームを超えて接する事が出来る、というメリットはありますが。でも年上の経験豊富な人だけじゃなくて、同世代の選手同士で何回も集まって刺激し合うってことだけで、みんな充分に良い経験してるって思うんだけどなあ。どうでしょ?
寧ろこれから待ち受ける最終予選、そして本選という修羅場は、多少無骨でも我流の方程式を導き出して、それを駆使しながら解いてった方が良いとおもうんですけどね…どうなんでしょう。ガンバなんて、シドニー本選でスタメンから外れたり(宮本君)(都築君もチームには入ってたけど、出場機会有ったっけ?と言う感じ)、バックアップメンバーに回った選手(当時は他チーム選手でしたが、ヤット君と山口智君。吉原もそうでしたね)が、今中心張ってますから。色々考えてしまうのですよ。

少なくとも、ピッチの上で享受出来る事だけが「経験」じゃないってこと。それを何かのアクションを起こす為のエネルギィにできなければ、単なる想い出として風化するのみです。そんなんで終わっちゃダメだよ、アテネッコ。